今回はDENONのMCヘッドアンプ HA-500 の修理を行ってみます。
製品としては大変古く1978年発売で85年まで8年間販売していたものですので、まあロングセラーにはなるも
のでしょう。
スペックだけ見れば現時点で見ても見劣りするものは無く、まだまだ使えそうです。
本品は全く動作はしないとのことですから早い話が壊れているワケですので、そのつもりで内部を点検してみま
す。
内部を見ますとヘッドアンプとしては結構凝った作りのようです。
スイッチを入れますと電源ランプは付きますので、どうやら最低限、電源トランスは壊れてはいないようです。
内部は大変綺麗です。 手を加えた様子はありませんのでこれは普通に直るでしょう。
現在はヘッドアンプよりトランス式の方が優勢ですが、かなり高価になってきています。 こうなりますとヘッドア
ンプも視野に入れて行く必要もあるかなぁとも思います。
本品は、この当時ではヘッドアンプとしては高価な方で、トランス式と比べてどうかと言うことですがあまり議論は
されなかったように思っています。
MCを使うこと自体が贅沢なものですから関心は薄かったこともありますが、評価的にも悪くは無かったようです。
スペックとしましてはMCが24dBと32dBのゲインの切り替えと電源スイッチが連動していて、スルーで電源が
切れてMMが使えるようになっています。
良く見ますとミューティングのリレー回路も付いているようです。
DL-103クラスなら24dBで十分なはずですが、電気的性能と音質は必ずしも一致しませんのでどのような結
果になるかは直して使ってからのお楽しみとなります。