今回はHA-500の分解点検を行います。
まずは底面を解放した状態です。
ここで通電チェックをして電圧を確認してみます。
チェックの結果、トラッキングレギュレーターのICから出力電圧が出ていません。
どうやら整流回路からICまでの間に不良がありそうですがICが一番怪しいようです。
このICの場合は交換する以外ありません。
さて、主回路の基板部を取り出してみます。
ロータリースイッチの主軸部のプラスチックカップリングに亀裂が入っています。
これは新規交換となります。
その他、コンデンサ類も30年から経過しますと劣化がありますのでこれ等は交換となるでしょう。
主回路基板の裏面です。
視力も落ちてきましたので、目視ではハンダ不良はなかなか見つけ難い状態です。
初段トランジスタ脚部にウィスカーが出ています。
左右チャンネルとも同じです。 ノイズの元になりますのでこれも計8個、新規交換となります。
タンタルコンデンサもこれが不良となりますと被害がデカいので新規交換としておきます。
さすがに年数が経過していますから部品の劣化は出ているようです。
やりだすとキリがありませんが、部品が入手出来る限りは交換としておいた方が良いかも知れません。
と言うことで、次回以降は部品交換作業となります。