HA-500のその後です。
各部の電圧を詳細に測定しましたが全く異常を認めませんでした。
ヘッドアンプは単純に24dB(約16倍)と32dB(約40倍)に増幅するだけですので、今回はその他特性測定は
省略しました。
動作は測定した限りでは正常ですのでこれで音出しは可能となります。
と言うことで早速試聴して見ます。
プリは先日製作したばかりのイコライザーを使用します。
カートリッジはDL-103FLです。
ウーーン、これは予想以上に良い結果です。
ノイズも無く、誘導にも強く、トランス式と比べても遜色が無いと言うか、好みもありますが個人的には本機の音の
方が好みです。
トランスも高価になってきましたので、ヘッドアンプでも作ろうかと言った感じでしたがこれならと大丈夫であろう思
えるモノでした。
DL103にはゲインは24dBで丁度良いでしょう。 DENONですからDL-103を意識した音作りはされている
でしょうし24dB固定でいけます。
気になるのは、ミューティング回路は動作こそしていますがリレーの接点は劣化があるようです。
さすがに30年も経てば仕方ないところですが、このリレーはピン配置が現在のものと違いますので代替が利きま
せん。 多分、このリレーは見つからないと思われます。 あったとしても接点の状態までは保証出来ませ
ん。 リレーは接点の清掃よりは新規交換する方がベターですから、現行品のリレーを使う場合は改造がどうし
ても必要です。
これは難しくはありませんので、いずれ暇を見てやることにします。
取りあえず、整備としてはこれで終わりとなります。
30年以上も前の代物とは思えない程、現在でも十分通用する音が期待出来ることに驚くとともに、これは当時の
技術の高さを示すものだと思います。 修理してでも大事に使った方が良いです。
それにしても、手前みそながら前作のイコライザーはかなり良い音で鳴る。
その前のQUADも良かったですが、これも中々のものです。
どうやら、またレコードを聴く楽しみが増えたようです。