今年も桜の季節がやってきました。
ここ隅田公園の桜は隅田川の両岸を約1kmにわたって桜並木が続き、東京スカイツリーとのコラボが楽し
める人気スポットです。
毎年のことながらの風景ですが、既に花見見物客で一杯です。
さて、こちらは浅草寺の伝法院庭園(通常非公開)が今年も特別公開されますと言うことでやってきまし
た。
普段は見ることが出来ませんが、伝法院は浅草寺の本坊で約3,700坪の立派な庭園があります。
この庭園は寛永年間(1624~44)小堀遠州(こぼりえんしゅう)により作庭されたと伝えられる
「廻遊式庭園」で国の名勝に指定されています。
樹齢300年と言われるしだれ桜が見事です。
本日、こちらでは投扇興が行われていました。
投扇興(とうせんきょう)とは日本の伝統的対戦型ゲームの一種で、桐箱の台に立てられた「蝶」と呼ば
れる的に向かって扇を投げ、その扇・蝶・枕によって作られる形を、源氏物語や百人一首になぞられた点
式にそって採点し、その得点を競うものとあります。
江戸時代中期より伝わる伝統ある遊技ですが、お座敷遊びの一つと思う方が多いかも知れません。
浅草においても投扇興は花柳界のお座敷などで行われているようです。
簡単に言えば扇を投げるだけなのですが、ただ投げて蝶形を落とせばよいというものでもなく、扇と蝶形
の位置関係の型により点数が定められており、再現の難易度の高いものは高得点になるというものです。
枕に当てたり倒してしまったりすればペナルティもとられます。
日本の文化は奥が深いようです。
庭園内をゆっくり見学してみます。
都会の中とは思えない位にゆっくりと時間が流れて行くような不思議な感覚になります。
スカイツリーとのコラボです。
この庭園から眺める五重塔は普段と違って見えます。
たまには庭園でゆっくりと時間を過ごすのも気晴らしに良いかもね。