今回のシャーシー製作用の材料が揃いました。
これを元に製作を開始しますが、出来るだけ小型でローコストなものとする予定です。
FET電源についてどうなのかと言う話もありましたので、今回は電源部の見直しを図りました。
その前に、電源部の設計については製作コストも抑えたいのでトランスの選定をどうするかと言うのがあ
ります。
タンゴも無くなりトランスメーカーも限られてきてしまいましたが、プリアンプですのでパワーアンプ程
の電流容量も必要なく、ここは小型のもので間に合わせます。
Quad22のB電源は低めに設定されています。 耐入力の点では電圧を上げてみたいところで、当初
はそのように考えていましたが、Quadはシンプル故か絶妙なバランスで設計されているため、ここは
オリジナル通りにした方が賢明だろうと言うことでこれに従うことにしました。
そうなりますとトランスも更に小型のもので済みます。
ノイズの点では電磁シールド、ショートリング付のものがベストでノグチトランスにもありますが、東栄
にも丁度良さそうなバンド型のP-185Bがありましたのでコストの点でこちらを選びました。
これでもDC50mAも取れますから十分です。 可愛いミニパワーアンプも作れそうです。
残念ながらP-185Bはシールド無しですが、アンプのゲインを抑えたこともありトランスの配置で何
とか電磁フラックスから逃れようという算段です。
但し、こればかりはうまくいくかどうかはやってみないと分かりませんが。
トランスの選定が済みますと、電源部の設計も進みます。
今回は上図のようにパワー MOS FETによるリップルフィルタを使った電源回路とします。
調べましたら手持ちにフェアチャイルドのFQPF3N90がありましたのでこれを使ってみます。
他にも2SK2718とか2SK3767とか使えそうなものが幾つかあります。
このFET、高温にも耐えますが放熱器は必要です。
ヒーターはオール直流点火で、これも三端子レギュレーターで簡易に済ませています。
と言うことで、次回より製作に入っていきます。