今回、使用予定の電源トランスです。
大変懐かしいサンスイのPV-65です。 プリアンプ用に作られたショートリング及び電磁シールド付
の優れものです。
プリアンプには普通このような仕様のトランスが使われます...って、前回は少々ケチり過ぎたようで
す。
山水はトランスメーカーでもあったのでトレードマークもトランスをイメージさせるものとなっており、
頭の中では同社のトランスはタンゴに並ぶ最高のものとして焼き付いております。
シールド付ですが漏洩磁束はゼロではありませんので一応、トランスの配置は事前に考慮する必要はあり
ます。
フラットアンプの予定回路図です。
トーン及びフィルター回路を省略しましたのでシンプルな2段NFアンプとなっています。
バランスボリュームも省略しています。 その代り、ボリュームは前後で2段構造としSN比を稼ぐこと
にします。
本来ですと4連ボリュームを使うことになりますが、高価で入手も困難ですので前回と同じく2連ボリュ
ームをベルトドライブ式で操作させます。 併せてクロストークの減少も図ります。
これらの効果についてベルトドライブ式はかなり期待が持てます。
以上によりゲインの損失分が無くなりましたので、その分ゲインを落とす必要があり全体のゲイン見直し
及び調整を併せて行います。
今回は入力切換え回路を付けるかどうかはまだ決めていません。
前回と同じフォノ専用プリでも良いかなとも思っていますが、同じでは面白くないかとかも思ったりして
思案中。
入力切替を付ける場合は、以前製作したラインアンプに用いたリレー方式を考えています。
これは未だ接点不良が無く実に具合が良く、且つ信号ラインは最短となり信頼性の点でもプリにはうって
つけのものとなるものです。
しかし、わざわざこの為にトランスは追加したくないので、回路、使用部品等については、またゆっくり
考えてみることにしよう。