今回はプリアンプ部の整備です。
トーン回路の基板はフロントパネル側に取り付けられています。
パネルのネジを緩めればパネルは前面に倒れますので、この状態で点検整備を行います。
前回ではこの部のタンタルコンデンサを2個交換してあります。
トランジスタは片チャンネル2個で2SC1345が使われていますが、この時代のトランジスタにありがちなウィス
カーも発生しています。
この状態でトランジスタ各部の電圧を測ります。
測定結果では電圧はほぼ正常に掛かっていました。
どうやらタンタルコンデンサは単純に劣化したものだったようです。
前回の仮試聴では多少ノイジーで音にザラツキを感じていましたので、このトランジスタを全数交換します。
2SC1345はほぼ入手は不可能ですので代替品を使います。
次はバッファーアンプ部の整備を行います。
トランジスタは片チャンネル2個で2SC1345と2SA640が使われていますが、このトランジスタもウィスカーが
発生しています。
この状態でトランジスタ各部の電圧を測ります。
測定結果ではこれも電圧はほぼ正常に掛かっていました。
この段のトランジスタもノイズの原因になりますので全数交換します。
2SA640の入手は難しいのでここは代替品を使います。
次に電解コンデンサもついでに交換しておきます。
再度、交換したトランジスタの各部の電圧を測り異常の無いことを確認しておきます。
異常が無ければ、ここでAUX入力での音出しチェックが出来るようになります。
入力信号を入れますと正常に音が出ましたので、どうやらここまでの動作確認が出来たようです。
と言うことで、次回はイコライザー部の点検整備を行うことにします。