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SANSUI プリメイン AU-D907X の修理(6)

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今回はAU-D907Xの電源部の基板周りの整備を行って見ます。


下はプリ部の電源基板です。

見た目は何も問題無さそうですが・・・・。



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基板裏側パターン面を見ますと焼け跡が見られます。


異常と言うよりは、この定電圧電源部のパワートランジスタ部はかなり発熱しますので不思議ではありません

が、パワートランジスタの劣化はそれなりに進行しているものと思われます。




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この基板にも電解コンデンサの固定用にゴムボンドが使われていました。

電解コンデンサを外して見ますとダイオード、抵抗等のリード線の腐食が見られます。

試しに、これらを外して見ますと・・・・リード線はいとも簡単に折れてしまいました。




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と言うことでハンダ盛りの修正方、劣化部品の交換を行いました。



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パワーアンプ部の電解コンデンサを含む電源基板です。

これも外して点検を行います。




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清掃後の点検結果では、ダイオードを含め部品類には特に異常はありませんでした。

今回はこのまま使って見ようかと思います。



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電源部の巨大なトロイダルトランスです。

さすがにトランスはケチっていない。

立派なもんですワ。




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最近は見かけなくなったトロイダルトランスです。


個人的にはEIトランスが好みですが、とは言えこのクラスのトランスとなるとそれなりの価格になりますのでそう

は簡単に買えない代物です。


重量も6.3kgとヘビー級。

これは良い音が期待出来そうです。




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上面にサビが少し出ているのが惜しいですが、点検結果では特に異常は無いのでこのまま使います。


と言うことで、次回はプリアンプ部を中心に整備を行う予定です。

ではでは~♪




 深川八幡祭り  二の宮渡御  2015  

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江戸三大祭の一つの深川八幡祭りが16日(日)に行われました。


深川八幡祭とは江東区にある富岡八幡宮の例祭のことで約370年の歴史と伝統を誇り、江戸三大祭り(神田

祭、山王祭、深川祭)の1つに上げられているものです。 
 

今年は御本社祭りと言うことで「二の宮渡御」となります。

今回の見所は何と言っても震災の影響で3年前は中止になりました、重さ2トンからあるあの超豪華な二の宮神

輿が6年ぶりに担がれることです。



普段は富岡八幡のガラス越しにしか見られない二ノ宮神輿、そのスペックは・・・

幅1m36cm
屋根幅2m27cm
高さ3m27cm
総重量 約2トン
鳳凰の目には一対の2.5カラットダイヤ


6本の担ぎ棒を使い150人で担ぐと言う日本最大級の巨大神輿なのですよ。

通常の神輿が大きくても700kg位と言われていますから悠にその3倍からあり、その大きさが分かろうというも

のです。  ちなみに深川の町内一大きい神輿は重さ1トンからあります。

更に、一の宮に至っては二の宮神輿を遥かに上回って何と4.5トンからあるのです。 




イメージ 1



富岡八幡宮前を出発し三つ目通りを進む。


深川では各町会半纏と白半纏の半纏が二つあり、白半纏は二ノ宮神輿渡御の時に着用する半纏でデザインは

統一されています。   間違えても褌姿に刺青、ましてや神輿の上に乗るなどと言うことはここではありません。




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これが黄金に光り輝く二の宮神輿です。

やはり大きいです。  観客からも「デカ~イ」と声が上がります。




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深川消防署前では消防ホースによる水掛が始まりました。


深川祭りは水掛祭りとも呼ばれ、沿道の観衆から担ぎ手に清めの水が浴びせられます。


神輿自体すごい重量と言うのに、そこに容赦なく水がかけられ重量も加算され、担ぎ手のコンディションは悪くな

る一方ですが、水をかけられることに意義があり(神輿のお清めと担ぎ手の暑さ対策)、沿道はかなり盛り上がる

のが特徴です。


また深川の祭りはワッショイ、ワッショイの昔からの伝統的な掛け声で、間違えてもセイヤーでもソイヤーでもな

いのです。




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隣の深川警察署の前では、差し切りの技 (「さーせ、さーせ」の掛け声を発しながら、手を伸ばし、神輿を持ち上

げる技) が披露されました。

二の宮では何とか差し切りは出来ますが、流石にあまりの重さに揉みは出来ない。


揉み上げの技: 「もーめ、もーめ」の掛け声を発しながら、神輿をぐっと下まで下げ、神輿を三回上下に降る。
そして再度、神輿を頭上まで持ち上げるという力技。




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さて、この祭りのクライマックスは永代橋西詰〜門仲交差点〜富岡二、の永代通り間にあります。


太鼓の響きが祭りを盛り上げてくれます。

神輿はいよいよ永代橋を越えてきたようです。




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神輿の先頭を歩くが手古舞です。


深川八幡まつりの手古舞は元々は辰巳芸者と有志の人たちと言われ、木遣りを詠いながら歩き昔な

がらの様子を伝えます。




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どうやら神輿が近づいてきたようです。



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延々、町内8kmを渡御してきました。

今回は連合ではなく二の宮単独なのです。




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永代通りの沿道は交通規制が引かれ既に見物客で溢れています。




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ここでも消防ホースによる散水が行われます。



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富岡八幡の入り口付近では更に盛大に水掛けが行われます。




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カメラは水が掛かることも気にせず?なのか一斉にシャッターが押されます。

深川祭りでは濡れることも考慮して出かけないとトンでも無いことになるかもですよ。




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と言うことで渡御の終わりは富岡八幡宮。

宮入後、終了となります。



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毎度ながらこの祭りの熱気はスゴイ。

二の宮、一基でこれだけの人混みですから。   深川の夏は熱いです。



Proco RAT2の自作(1)

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今回は久し振りにエフェクターを作ってみることにします。

それもディストーションペダル。


そのディストーションペダルの中でも比較的高価で人気のあるのお馴染みのRATを取り上げて見たいと思いま

す。

これを取り上げた理由は下の写真のLM308Nをひょんなことから入手したことによります。



このRATは1978年生まれのロングセラーモデルであり現在も製造されているおりますが、御承知の通り現行

モデルよりは初期型モデルに人気があり、これらが非常に高価で入手が困難と言う状況にあります。


人気があるのはオペアンプにLM308Nを用いたもので、これにはモトローラ製のものとナショナルセミコンダク

ター製のものとの2種類があります。 

それぞれ音質も異なるようで、更に製造時期の違いからも微妙に違いがあるとも言われております。


何しろRATは使ったことが無いので音質の比較の評価も出来ませんが、どうも初期型のタイプのものが良いよ

うで高価に取引されているようです。




イメージ 1



この入手したLM308Nはナショセミの古いもので、多分20年近くは経過しているのではないかと思われます。

表面の質感も最近のものとは全く異なっています。


現在のRATはOP07CPを用いたものが出回っているようですが、やはり人気があるのはLM308Nを用いたR

ATロゴの「A」の中央にLEDを搭載したモデルの「RAT2」のようです。


RAT2は95年あたりから作られていますので、時期的にもこの時代のLOTのLM308Nが使われていた可能性

が高いのではないかと見ています。


何しろLM308Nはオーディオに使える特性でも無いし、測定器とかに使われる位であまり馴染みは無いのです

が、オーディオ的にNGでも楽器で音として使えればOKと言うことで、もっぱらRAT用のICと言うことでギタリスト

にはちょっと知られた変わったオペアンプなのです。


用途がそのようなものですから現在では入手難なオペアンプとなり、8PのDIPタイプのものよりCANタイプのも

のの方が入手し易くなっていると言う珍しい現象も起きています。

CANタイプのLM308Hは、これはこれでまた音が違うようですが現実はDIPタイプの方が好まれているようで

す。



RATは回路的にもシンプルで製作そのものは難しいところは無く初心者向きですが、シンプルゆえ使用する部

品等によっても更には回路定数の微妙な違いによっても音が変化するようで、その違いにかなり拘りを持たれる

向きもあるようです。


このようなシンプルな回路は使用するミュージシャンの演奏技術の方がウェイトが大きいような気もしますが、実

際に過去に売られてきたRATは製造年代を含めた個体差が大きいのかどうも評価がバラバラです。

総じてRATも古い方が良いと言うのが、ビンテージエフェクターに良く見られる共通した意見のようです。


このようにちょっと不思議なRATですが、せっかくの貴重なLM308Nですので試作して見たいと思っておりま

す。







VUメーターの製作(1)

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今回はひょんなことから中古のVUメーターが入手出来ましたので、駆動アンプを作ってメーターを駆動させて見

ようかと思っています。



イメージ 1



昔のオープンデッキやカセットには普通にVUメーターが使われていましたが、ピークメーターの出現によって

今や見ることも少なくなってきたVUメーターです。  


どうも装置がアナログ主体になってきますと、このVUメーターが何処と無く具合が良さそうに思えるのです。

見た目もレトロなところが良く部屋のアクセサリーとしても使えるところも良く、針の動きを見ていても疲れないし

で見直しても良いかなと以前より思っておりました。


ピークメーターもLEDになってチャカチャカ良く動いてピークを表示してくれるのは良いのですが、どうも見ていて

これが疲れるのですよ。


今回入手したのはDENONの多分、放送局仕様のオープンデッキかアナログプレーヤーに取り付いていたもの

のようでそれらしき表面パネルに取り付けられた状態のものでした。


VUメーターと言いますと著名なものにSifamかヤマキのものが良く知られますが大変高価です。


また、汎用製品の場合は本来の規格とも異なり精度も針の動きも違うようです。

現在では汎用製品として販売しているメーカーも少なく価格もその割りには意外と高いです。




と言うことで、中古品でも手に入れば駆動アンプは完成品やキットなどもありますからVUメーターが比較的容易

に作れることになります。



業務用でもありませんので、ここはメーターとして精度より針が振れれば良いと言う考えでお気楽なセットとして

纏めて見たいと思っております。




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さて、このメーターを良く調べて見ますと、針は正常に動作することが分かりましたのでどうやらこのまま十分使

っていけそうな感じです。


問題はメーターランプですが、期待はしていませんでしたがやはりランプ切れのようでした。

これには24Vのヒューズ型ランプが2本並列に使われていました。


いまや、このヒューズ型ランプの入手は殆ど無理ですので、ここは「いきなりLED化」を考えます。


作業としましては、レトロ感が欲しいところですので白色LEDは避けまして電球色LEDに置き換えてみます。

更に、光が直線的に光らないように拡散キャップをLEDに取り付けて本体に収めます。


また電流制御用の抵抗は外付けとし、この抵抗を変えて明るさの調節(ディマー)が出来るようにしておきます。



実際に通電して見ますとかなり良い具合に計器板に光ってくれます。  これなら電球を使った場合と遜色は無

く使えそうです。


明るさの調節が出来るところも良いし、何よりこのレトロ感が良いです。


さて、これに気を良くして次は駆動アンプを作ってみる予定です。



SANSUI プリメイン AU-D907X の修理(7)

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今回はプリアンプ部の整備を行います。


コントロール基板の整備前です。

シールドカバーに覆われていましたので基板の損傷部はありませんでした。

普通に年数なりの部品の劣化はありますのでコンデンサを中心に交換しておきます。



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部品交換後です。



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イコライザー基板です。

これもコントロール基板と同様な状況です。



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部品交換後です。

初段のデュアルFETは動作状況を確認して交換するかどうか決めます。



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入力セレクター基板です。

これは特に整備するところは無さそうです。

左側にMCトランスが2個見えます。

TAMURAのパーマロイコアのトランスのようです。  

プリメインアンプにしてはまずまずのものが使われているようです。  

これは出来れば外付けも考えたいと思っております。




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と言うことで各種基板類の整備はこれで終了します。


次回以降はこれらの本体組込み作業が主になります。

それ以後は、調整及び動作状況を見ながら修整、更に必要に応じて部品交換、再調整を行う予定です。



VUメーターの製作(2)

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今回はケースの加工を行います。

ケースは手作りでは無く市販のTAKACHIのアイボリー塗装のもの(UC20-8-14)を使います。


パネル面にはVU計が取り付けられる大きな丸穴加工が必要になります。

この加工は少々面倒です。  

原始的ですが丸穴に沿ってキリ穴を開け、ニッパーでキリ穴間を切り取りヤスリで仕上げる方法を採ります。



加工後、VU計をパネルに仮取付して具合を確認します。



イメージ 1



使用したケースはサイズ的には少々小さくパネル面は窮屈ですが、内部の基板等は大きくなくスカスカ状態にな

るためあまり奥行きの大きいものは不要です。

市販のものではなかなかピッタリのものは無いかも知れませんので多少は妥協が必要です。


まだ未加工ですが、レベルコントロール系の部品は後部パネルに取り付ける予定です。

頻繁に操作することも無いのでこれはこれで由とします。


また、電源スイッチは付けません。  本機は単独使用することが無いので他の機器とスイッチを連動させます。





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パイロットランプはVU計の照明が代用しますのでこれも付けません。




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ケースはもう少し横幅があると良いのですが奥行きも大きくなりますので、ここはシンプルにコンパクトに纏める

案を採りました。  


と言うことで、VUメーターをケース内に仮止めしてみました。

まあ、見慣れればこれはこれでも良いかと言う気には・・・・なってくるようです。


さてさて、次回以降は電源基板の製作から始める予定です。



VUメーターの製作(3)

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今回は電源部の製作を行います。


電源は正負電源(±12V)を使ってドライブアンプに供給します。

電源はレギュレーターICを使った簡単なもので、ユニバーサル基板で作っても難しいと言うこともありません。


メーターのランプの電源はロータリースイッチで電圧切替を行って明るさ調節(ディマー)を行います。

このあたりは手持ち部品の都合で決めただけのことです。



イメージ 1



メーターの照明は消灯を含む6接点で明るさを調節出来るようにしてあります。



イメージ 2


ランプの点灯テストを行って見ます。

写真は一番明るい状態の時のものです。


部屋の明かりを強くしても負けないだけの光量があります。

普段はもう少し明るさを落としても良いかなとも思います。



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と言うことで次回はアンプ基板の製作に入ります。



VUメーターの製作(4)

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今回はメーター用ドライブ基板の製作と配線及び動作チェックに入ります。


本機の回路はオペアンプを一個使ったシンプルなものです。

この程度の基板ですとプリント基板を用いるまでも無く、ユニバーサル基板を使っても問題なく作れるレベルで

す。


基板もケース内一杯に大きくしてありますが、部品間の隙間も大きくスカスカですので、もう少し省スペース、小

型化も図れます。

ケース内は将来的に設計変更にも応じられる余裕は十分あります。


さて、基板がシンプルで配線量も少ないですから、ここから一気に製作を完了させます。


でもって、完成後の内部写真です。



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背面から見た写真です。

ロータリースイッチが1個未配線ですが、今後アッテネーターを使うことを考慮して付けておいたものです。

従って、今のところ操作系はレベルVRとディマーコントロールスイッチのみです。




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で、取りあえず通電して入力信号を入れて見ます。



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どうやら信号に応じて針が振れているようです。


レベルVRに応じて針の振れ幅が変われば、これだけの設計のものですからまずはこれで完成と言うことになり

ます。

暫く、通電して異常の無いことを確認します。


と言うことで、次回は測定・調整となります。






VUメーターの製作(5)

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出来上がったVUメーターの調整・測定を行います。


その前にVUメーターの回路は色々ありますが、今回は下記サイトを参考にして製作しました。




また、VUメーターにつきましては、ここで書くまでも無く詳細に書かれていますので大変参考になります。



今回の電源部の回路図です。  正負12Vの電源を供給します。

24V 0.5A 程度のACアダプターを使った例が出ていますが、ここでは手持ちの部品の都合から小型トランス

(東栄 J15022 15V×2、0.2A)と三端子レギュレーターを使ったものにしています。

特別なものでも無いので普通に穴明き基板でも作れます。





イメージ 1



回路図は同サイトの中からオペアンプ(OPA2134PA)を使ったアンバランス型回路を採用しました。

シンプルながら実用性のある回路です(回路図は同上のサイト御参照下さい)。

基板は部品点数も少ないのでこれも穴明き基板でも作れます。

変更箇所は1KΩのNF抵抗を470Ω+1KΩ半固定抵抗に置き換えています。

1KΩの中間点でセットし合計1KΩとしておき、微調整で左右のメーターの偏差を修整するようにしただけのも

のです。


ディマー回路は単純にLEDの電流制限抵抗を2回路6接点のロータリースイッチで切り替えただけのものです。


本機の電流はLEDで大半が食っています。

使用するLEDによって制限抵抗の値は変わってきますので予備テストが必要になります。


このLEDは一個当たりの定格で20mAとなっています。 これが4個使われていますので合計80mAとなりま

す。   

高輝度タイプのLEDはかなり明るいので、ここで電流値を下げる必要が生じてくるワケです。


また、小型のロータリースイッチの接点電流は普通、あまり大きくはありませんので2回路として左右に分けてい

ます。




イメージ 2



本機は新規に購入したのはメーターとケースだけで、あとは手持ち部品のみの流用で安価に済ませています。

メーターは今年のハムフェアで購入してきたDENONのジャンク品ですので、どの程度のものかは全く不明で

す。



と言うことで、実際に測定して見ます。

信号は400~1KHz程度の正弦波を用い、1.228Vを入力した時に0VUとさせます。

メーターの種類にもよりますが、回路図通りの1KΩのNF抵抗で入力ボリュームをゼロΩ方向に絞りきった時に

ほぼ0VUを示します。

左右のメーターの偏差を1KΩの半固定抵抗で0VUになるように調節します。

これで完了です。



次に入力信号とメーター表示の値について調べて見ました。


0.775V~1.734Vの入力電圧で-4.000VU~3.000VUまで正確に表示してくれます。

更に周波数特性もチェックして見ます。

何と20Hz~20KHzまでフラットになりました。

高域側の-3dbBポイントは約230KHzで、それ以降は滑らかに減衰していき変なピークもディップもありませ

んでした。

20Hz以下は10Hzまでしか計れませんが-0.2dB程度でしたので全く問題ありません。



予想以上の性能です。  ここはディスクリートで作るよりオペアンプを使った方が安価で性能も良いと思いま

す。


多分、業務用とは針の動きが違ってくるのでしょうが、まあそこは普通に動いていると言った感じです。


レベルの監視もそうですが、通常は音楽の動きに合わせて針が動いてくれれば良い訳で、さすがに1.228Vが

0VUでは針の動きが緩慢で見ていても面白くありません。


ここでボリュームを上げて感度を調節しますが、VUメーターは何処に入れるかで変わってきます。

CD再生では0VUを0.775V(-4.0VU)としますと針はそれなりに振れ出します。

イコライザーの後では普通0.2V~0.3V位しかありませんから更に感度を上げることになります。


出力の高いプロ機の標準にあわせても余り意味はありませんので、ここは難しいことは考えずに適当に針が振

れる程度に合わせれば良いと思います。


暫く使ってみましたが大変具合が良いです。

音楽と針の動きがピークメーターとは違い、見易いというか相関関係が少しずつ分かってきます。

難点はクラシックなどのピアニシモでは針が殆ど振れてこないことでしょうか。

消費電流も少ないですから一日使っても発熱も無く安心して使えます。



VU計のメーターの明るさの調節機能は必需品と言えます。

部屋の明るさに応じて変えられるというのは便利と言うか、アクセサリーとしても雰囲気があって良いものだと思

います。  




【その後の使用レポート】


ローコストに纏まり、安定度も高く実用価値があります。


CDの録音レベルか、もしくはCD本体自体の出力電圧が考えている以上に低く、しかも一枚一枚かなりマチマチ

だと言う事も良く分かりました。   


今後の課題としましては、やはりメーターは大きい方が見易いですから、大きいものが入手出来れば変更したい

ところです。

また、入力アッテネーターは必需品ですので、連続可変と併用出来るようにいずれ改造したいと思っています。





9R-A6PP パワーアンプの製作(3)

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暫く中断していたパワーアンプの製作を進めます。


写真のものが今回使う出力トランスです。

製造元は不明ですが(多分、中国製)、一次インピーダンスが8KΩのようです。



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一次インピーダンスは10KΩのものを物色していましたが、元々これは少なくTANGOもなくなった今では選択肢

も限られるようになりました。


重量はこれでも1個あたり1.48Kgあり、TANGOのFE-25-8が1.6Kgですからほぼ同等位にはなりそう

です。

あまり大きな期待はしていませんが、アンプの出力も大きくありませんので取りあえずこれで試して見ることにし

ます。



フォノケーブルの自作

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今回はフォノケーブルを自作してみます。


市販のフォノケーブルの良さそうなものはともかく高いんです。

ならば自作と言うことになりますが、これには適切なケーブルとコネクターが必要になります。

トーンアーム側には5Pのフォノコネクターが使われますが、これが意外とありそうで無いのです。

DINコネクターのようでもありますが規格は異なり、フォノ用の独自のものでサイズ合わずとなります。


このコネクターを扱っているのはアキバのオヤ●デしかないようです。

無いものは仕方ないので買ってきました。

5Pのフォノコネクター(DJ-155SBCG)のピン部は金メッキでテフロン材で固定されています。 また、ボディ

はプラスチックでは無く金属製となっており高級感はあります。

これに同社の切り売りのフォノケーブル(PA-2075 V2)、1mを併せて購入して、後は手持ちの部品で間に合わ

せて安価に仕上げようと言うワケです。



このケーブルは外形がφ5ありますので、RCAピンジャックもこれに合せたものを使います。

と言うことで手持ちのRCAピンジャックをケーブルにハンダで取り付けます。

ケーブルのハンダは作業用の補助アームスタンドを使うと便利です。



イメージ 1



RCAピンジャックは毎度のことですのであっさりと取付けが完了しましたが......。

で、問題はこの5Pコネクターの方です。

このコネクターのケーブル引き出し口の開口径は8mmあります。

ということは、外径5mmのケーブルを2本通すにはかなり無理があると言うことになります。

尤も無理を承知で買ってきましたが、実際にもケーブルを通すのは容易ではありませんでした。


何とか強引に通しましたが、余りお勧め出来る方法とは言えないようです。

ケーブルはφ4×2程度のものを選んだ方が無難です。

まあ予想の範囲ですが、このケーブルの芯線も太く外皮も硬いですから細いピン端子にハンダも容易ではあり

ません。


同社には11mmまで適合するコネクターも販売していますが、これがまた高いこと。

扱う信号レベル小さいので太目のケーブルは必要ありませんが、仮にコネクターの外形が大きくなりますとアー

ムによっては装着出来なくなることがありますので良く調べる必要があります。




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ピン端子は規格でR、L、アースの配線は決まっていますのでこれに従います。


でもって、何とか取り付けまして出来上がりました。

ピン間も狭いですからショート等が無いか良く調べます。

・・・・・・・どうやらショートも無く無事、結線が出来たようです。

これで完成です。  


さて、古くなったフォノケーブルと交換となります。


で、肝心のケーブル交換による音の差はと言いますと・・・・残念ながら駄耳により分かりませんでした。

でも、これって完成品買うとホント高いんですよね。

ちなみに製作費は材料費のみとなりますが5000円程度です。



アキバの電子パーツの「鈴商」が閉店

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秋葉原で電子部品を販売する「鈴商」が閉店してしまいました。


今月に入ってから2回ほど行って見ましたがなぜか店が閉っていました。 

日曜日は営業日なのでおかしいとは思っていましたが、何と実店舗の営業を11月29日で終了していたのです。

これには何の前触れも無く突然の話に大変驚いてしまいました。

何しろこの店との付き合いは長く、今でもこの店無しでは趣味が成り立たない位にお世話になっておりましたから

ショックは大変大きいのです。



イメージ 1



「鈴商」は神田明神下交差点近くのアキバの中心から少し外れた、今では考えられない位に人通りの少ない処

にあり、昔からかなりマニアックな店でもありました。


この近くには信越電気商会(現在の秋月電子通商)があり、電子パーツに関してこの二つの店はアキバでは外

せないものとして必ず立ち寄っていました。


この「鈴商」の創立は昭和60年(1985年)とありますので秋月電子(1970年)よりは新しいですが、電子パー

ツ特にジャンク関係は充実していました。

古い電子機器、オーディオ機器の修理には無くてはならない店なのです。 


ちなみに公式HPを見て見ますと、

「営業のご案内。
12月より通信販売のみ営業になります」 と、実にあっさりしています。

店内には何のお知らせもありませんでしたから、まだ知らない方も多いかも知れません。


閉店理由は付近の大規模再開発とはどうも関係無さそうですが、これもやはり時代の流れでしょうか。

実店舗は無くなりましたが、通信販売はまだ続けますので廃業ではありません。

しかし、あの店の雰囲気はとても良かったのでとても残念です。


ニュー秋葉原センターにあった国際ラジオも昨年5月に突然の廃業でしたが、古き良き時代だったアキバも年々

変わっているようです。




明けましておめでとうございます

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去年訪問して下さった方、コメくれた方、ファンポチしてくれた方

本当にありがとうございました。



昨年は記事にも書いていない修理品が増えまして、新規製作品が少なくなってしまいました。


昨年よりアクセス解析が出来るようになりまして、どのような記事が見られているのかが分かるようになりまし

た。

これを見ますと、意外にも楽器関係の記事に注目されているようで、それもビンテージギターアンプ、及びビン

テージエフェクターに集中しております。

多分、一番読まれることも無いだろうと思って書いたものがコンスタントに良く見られていることに驚きました。

ここ暫く、楽器関係記事を書いていませんので、今年はまた幾つか書いてみようかと思っております。

オーディオ関係はデジタル、ハイレゾもそうですが、アナログは相変わらず根強いようです。


 そんなことで本年も修理、製作がメインですが、これに加えて料理記事も増やしてみたいと思います。 

これが意外と人気あるんですね。


これからも、このブログを宜しくお願いします。


皆様にとって良い一年でありますように。

USBオーディオ  DAC-1000の導入

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遅ればせながら、今年よりUSBオーディオを始めたいと思います。

と言うことで、手始めにDAC-1000を導入して色々試して見ました。



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DAC-1000は普通にDACとしても使えますので、まずこれでCDを再生して見ます・・・・・・・。


ウーン、これは価格以上の音質は持っているようです。

少し、硬質のカッチリした感じの音ですがこのクラスとしては中々のものです。  

暫く聴いて見ましたが特に気になることも無いようです。


本機の特徴としては何と言ってもPCとUSB接続してのハイレゾ再生にあります。

ハイレゾ音源はまだありませんので、取りあえずPC内にある音源をUSB接続で聴いて見ます・・・・・。


ホーッ ・・・・これは予想以上の再生能力を持っているようです。

これならハイレゾ音源がかなり期待出来そうな雰囲気です。

本機には余り期待もしていなかったものですから良い意味で予想を裏切られた感じです。


選曲は楽ですし、何と言ってもCDを探す手間が省けますしCD自体を管理する必要が無くなって来ます。

CD、SACD機はこれからどうなってしまうのか、変な心配をするような雰囲気すら持っています。


まだまだ、使い始めたばかりでPCオーディオの環境も良く揃っていませんのでこれからですが、USBオーディオ

でもやることは沢山あります。  何しろノイズの巣とも思えるパソコンとの接続ですから、まずはこの辺りから対

策を立てなければならないでしょう。


軽いBGM程度に使おうと思っていましたがピュアオーディオに迫ってきそうです。

何か新しい面白いおもちゃが手に入ったような感じですが、これより上位機種は一体どんなものなのか試して見

たくなる気分にもなります。


USBオーディオは色々と弄って、これはこれで暫く楽しめそうです。





ダッチブレッド(チーズ入り) ですよ~♪

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今回の手作りパンは、以前から作りたかったダッチブレッドです。


ダッチブレッドとはタイガーブレッド(タイガーロール)」とも呼ばれ、トラのシマシマ模様の入ったオランダのパンの

ことです。  ダッチ(dutch)という単語には「オランダの~」という意味も含まれています。

今回はこれにクリームチーズを入れたものを作ってみました。


と言うことで・・・・・ダッチブレッドが焼けました~♪




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このパンは表面のトラ模様と焼き色をうまく出すことが一つのポイントとなります。

この表面は上新粉を用い、ひび割れを表現させます。  上新粉は小麦粉のように伸びませんので膨らんだ時

にひび割れを起こすのです。


では、まだ焼きたてのダッチブレッドを切って見ます。

中はまだまだ熱く柔らかいのでうまくは切れませんが、クリームチーズがトロ~りと出てきます。




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出来立てのアツアツのまま食べて見ま~す。

ウーン・・・・ひび割れ部分はカリカリのパリパリで、中はしっとりフワーッとしていてモチモチ感がある。 で、中 の

チーズはトロ~りで、メチャクチャ、ウマ~~イッ!!   チーズとの相性はバツグンですよ~。


これは朝食用にはサイコーで、勿論、洋食なら昼夜関係なく何でも合います。 またプレーンで焼いて適当に具

材を挟んでもイケます。




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でもって、出来上がったダッチブレッドを包んでおきます。


冷めたダッチブレッドはそのままでも美味しいですが、電子レンジとオーブントースターを使って焼き直しすれば、

出来立ての感じに近づきます。


このダッチブレッドは作っても食べる方のが早いから、たちどころに無くなるのが唯一の欠点かもね。



ダッチブレッド材料(8個分)

【パン生地】
フランスパン用準強力粉   125g
強力粉              125g
ドライイースト            3g
無塩バター             10g
塩                   5g
水                 165cc

【上掛け生地】
上新粉               90g
強力粉               10g
ドライイースト            2g
砂糖                  5g 
塩                   2g
ぬるま湯(30℃)        105cc
無塩バター(溶かしバター)   10g

クリームチーズ         120g



6V6(5V6)ppアンプの製作 (1)

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今回のアンプは、6V6のプッシュプルはどうかと言う話がありましたので、まだ製作途中のものもありますが急

遽、こちらの方を先に製作してみたいと思います。


6V6は球自体がポピュラーで、オーディオ用として初心者からベテランまで使える音の良いビーム管として知ら

れます。  それゆえ回路の方も色々なものが発表されていますので特に新たに設計すると言う程の物でもあり

ません。

また、6V6はギターアンプにも好んで使われますので手持ち球を多く持っていること、タフな球でもあり多少の無

理が利くと言うことで使い易く、今でも入手性が良いので1台あっても良いかなと思ったりもします。


6V6は6L6の弟分として1937年の生まれですから今から80年前に発表された球で、初期のものはメタル管で

すがST管、GT管、更にはMT管の6AQ5まで6V6ファミリーは多いです。


種類は多いですが、メタル管、ST管、GT管の各々の音の違いは比べたこともありませんのでこれは全く分かり

ませんです。

一般的には入手の容易な6V6GTが多く使われますが、これには更にヒーター違いの5V6、12V6が存在しま

す。


今回は手持ちに新品のバラ球の5V6がありましたので、これでペアが組めるようでしたらこの5V6を使って見た

いと思っています。  まあ、ダメなら普通に6V6GTですが、GEのクリアー管は最近見かけなくなってきましたの

で何とか使ってみたいところです。




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さて、前段はメタル管で、との希望もありましたので、これは使えそうな球は少なくなってきておりますし価格も高

めです。

元々、メタル管は不人気球でしたが昨今では少なくなって希少球になってきているようです。




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さて、それでは多極管の6SH7ではどうかと言うことで、コスト重視で4本程入手してみました。

この6SH7はまだまだ入手は出来ます。 MT管の6AU6相当の球ですが、どちらかと言えば不人気球です。

そんなことで価格は他のメタル管よりは比較的安いようです。

これにはヒーターが12Vの12SH7がファミリーとしてあります。 こちらの方が数は多く出回っておりませんが価

格的には更にお安いようです。


今回、入手したのは軍球の高信頼管となります。

また、CVナンバーで言えばCV594となります。

製造はRCAで、どうも1958年製のようで60年近い年月が経過しております。 これは殆どデッドストック状態の

ままの新古品となります。

錆びも無ければ傷もへこみも無く、外観状態は大変良いようです。


6SH7も6V6も、要はどちらも古いもの同士を組合せてアンプを作ってみようと言うワケですよ。

オーディオとは面白いもので、最近のPCによるハイレゾ音源を80年前の球で作ったアンプで鳴らそうと言うので

すから、考えて見ればトンでも無いコラボとなりそうです。


 

波除稲荷神社 (築地)

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銀座に行ったついでに暫く振りに築地の方にも寄ってみました。


築地にはあの著名な築地市場と築地本願寺があります。

昼時でしたので場外市場に寄ってみましたが、ここは相変わらずの賑わいです。


実は、この築地市場の近くにはもう一つ、あまり知られていないかもしれませんが波除(なみよけ)稲荷神社があ

ります。

築地では圧倒的に築地本願寺の方が有名ですが、実際には最古参の存在としては350年からの歴史を誇るこ

の波除(なみよけ)稲荷の方です。  

「明暦の大火(1657年)後、築地の埋め立て工事が行われたが、荒波の影響で工事は難航した。その最中のある晩、光を放ち漂う御神体が見つかり、万治2年(1659年)、現在地に社殿を建て祀った。その後、波が収まり工事が順調に進んだことから、以降厄除けの神様として信仰を集めることとなった」 とあります。

今から350年程前、この築地一帯は一面の海だったこと。  埋め立てで出来た処だと言うことが分かります。


ここは昔から魚河岸で働く人たちに大切にされている神社なのです。




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看板には「災難を除き 波を乗り切る」 とあります。

何とも縁起の良い神社です。

と言うことで、早速お参りで~す。



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その前に、茅の輪をくぐります。



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さて、この稲荷、鳥居から入って右側には獅子殿に安置されている雄獅子の天井大獅子があります。

黒檜一木造りで、高さ2.4m、幅3.3m、重さ1トンの白木のかなり巨大なものです。


御神体の凄さに驚いた人々は稲荷大神に 『波除』 の尊称を贈り又雲を従える『龍』、風を従える『虎』、一声で万物を威伏させる『獅子』の巨大な頭を数体奉納しました。
「災難を除き、波を乗り切る」 波除稲荷様として崇敬され災難除・厄除・商売繁盛・工事安全等の御神徳あらたかとされています。


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同じく向かって左側には「お歯黒獅子」が鎮座しております。

木彫で高さ2.15メートル、幅2.5メートル・重さ700kgとこれも巨大です。


実は、この二つの獅子は神輿として担がれるものでもあるのです。




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他に、この境内には市場関係者から奉納された石碑、「玉子塚」「すし塚」「海老塚」「鮟鱇(あんこう)塚」「魚塚」

そして「蛤(はまぐり)石」の六つの供養碑が並んでいます。


この波除稲荷神社の特徴とも云えるもので、いずれも供養のために 納められたものですが玉子塚は築地ならで

はのもので形といい大変珍しいものです。


築地には美味しい厚焼き玉子の店がありますが、ちなみにこの塚は東京鶏卵加工業組合が創立30周年を記

念して建立されたものとあります。



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そして、これも築地ならではの「すし塚」です。  左隣には「すし塚の由来」の石碑が立てられています。


要約すると、私 たちが生活を営む上で犠牲にせざるを得ない生き物たちの供養と感謝の想いを込めて、 東京

都鮨商環境衛生同業組合の皆さまが建てたものとあります。



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「海老塚」です。

 東天会てんぷら調理協同組合が建てたものとあります。



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以下、同じような趣旨からでしょうが、「鮟鱇塚」に「魚塚」があります。

更に、写真はありませんが「蛤(はまぐり)石」がありました。



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どれも築地らしいので写真に収めてきました。

ここは小さな稲荷神社ですが、築地の歴史を感じさせるものがあり大変珍しく興味深いものでした。


6V6(5V6)pp QuadⅡType アンプの製作 (2)

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今回の6V6のアンプの回路は前から考えていたQuadⅡを模したものを考えています。


前回製作したQuad22のプリアンプは大変良い結果が得られましたので、これに組合せるパワーアンプと言うこ

とで何が良いかと考えれば、やはりここは順当にQuadⅡでは無いかと言う単純な発想からですが、シンプルに

して高NFBが安定に掛けられて且つ作り易いことが決め手となっています。


オリジナルはKT66を使ったモノアンプですが、出力はもう少し小さくても良いので予定通り6V6(5V6)で試作し

て見ることにします。


6V6用には少々感度が高いアンプとなりますが、オリジナル機の入力感度1.4Vは現在でも低めですのでここ

は1V以下となるよう設計変更を行います。

次にカソードNFをどうするかと言う話になりますが、まずはカソードNF専用の巻き線を持ったトランスも少ないこ

とから、これを使わずオーバーオールのNFのみでどうかと言う検討をまず行ってみます。

カソードNFに拘らなければ三結もしくはウルトラリニアとする案もありますが、極力オリジナルに沿った形で計画

を進めてみます。


と言うことで、主回路は下図のように決まって行きます。



イメージ 1



使用する球は当初の予定通り6V6(5V6)とします。

ドライバー段はオリジナルはEF86(6267)ですが、現在では価格も高く入手困難になってきていますのでここ

は代替品とします。  この候補としては6BR7、6AU6が挙げられます。

特にメタル管の希望でしたから、ここは6AU6相当管の6SH7(12SH7)となります。

最近のQUADⅡ-fortyでも6SH7を使っていましたから迷わずこれに決定です。

尤もQUADⅡが最初から頭にありましたので、前段の球は6AU6か6SH7しか考えておりませんでした

が...。

手持ちの球の都合で言えば6AU6の方が良いのですが、7ピンのMT管は6AQ5と組合せた方が見た目は良さ

そうな感じにはなります。


さて、1953年生まれのQUADⅡは、かれこれ60年以上経過していますが、未だに再生産され相変わらずの高

値で販売されております。

球も大変古いものでしたが、回路もこのように古いものとなっています。


このように古いもの同士で作られておりますが、現在でも通用するアンプだと言うことは驚異的であり大変興味

深いものがあると思っております。







6V6(5V6)pp QuadⅡType アンプの製作 (3)

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今回の電源回路です。

普通に整流管を使った電源回路です。




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電源トランスは200mAクラスのものを用い、整流管は5AR4を使います。

このクラスのトランスは元々種類は少なかったのですが、タンゴもなくなってトランスメーカーも限られてきまし

た。

5V端子が多くある方が使える真空管の選択肢が拡がって試作する時には便利です。

と言うことで、順当にはノグチあたりしか見当たりません。


FET電源で試作して見たいところですが、オリジナルも整流管ですし特に凝った事は考えていません。


アンプ製作は回路を考えている時とか、部品選びを考えている時の方が楽しかったりします。

頭の中では既に完成していて、次の計画を考えていたりもします。


さて、次はシャーシーですが、こちらの方が構造を含めまだ具体的に決まっていません。

案は色々出てきますが、まあこれもゆっくり考えることにします。




亀戸天神 うそ 替え神事  2016

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亀戸天神の「うそ替え神事」に行ってきました~♪


文政3年(1820 年)から続く開運の行事で、幸運を 招く鳥「うそ)」の木彫りを授り、昨年の古い「鷽(うそ)」と

「とり」(鳥)替えることで1年の幸運を呼ぶというもので、また過去の悪い事が全てウソになると言うカワイイ奴な

のです。



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と言うことで、毎度混むので午後から出かけて見ました。

新しい「鷽」と交換のため並んだのですが、この時間でも続く長い行列の前に唖然。

昨年は境内の外まで延々と並んでいましたからまだまだ良い方ですが、本日は寒いので少々これは堪えます。


しかし、今年も早い時間で売り切れ必至かもですなぁ。


それでも既に一時間以上並んだだろうか。・・・・・やっと、鷽替えの鷽鳥を授かるテントの前まできました。




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早速、鷽を買い求める参拝客が殺到します。

警備員の指示がありますのでバタバタこそしませんが、やはり鷽鳥が少な~い。




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テント内には、この期間限定で授け られる木製の「うそ鳥」が並び、一番小さい1号4cm(500円)から10号20cm(7

000円)までありますが、いつもは大きい9号、10号あたりが真っ先に無くなりますが、既に6号から10号までが

売れ切れ状態。

一番小さい1号サイズも良く売れますが、毎度のことながらこれも売り切れです。



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この縁起物の行事の「うそ替え神事」は明日25日までやっていますが、このペースですと早い時間で完売となり

そうな感じです。



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さて、ゴチャゴチャも終了し昨年の鷽鳥とも交換出来ましたので、それではとばかり参拝で~す。



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境内の梅もチラホラと咲き始めておりました。



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なんだかんだで時間も遅くなりましたし、今日は寒かった~。 

亀戸ですから、ここはいつもの亀戸餃子(通称カメギョー)に寄って見ます。  

ここも相変わらず客が並んでおり、客足の絶えることが無い餃子一筋60年の超優秀店です。

この店が高く評価できるのはこの専門性にあります。  飲み物以外、餃子しか無いと言う潔さです。

二皿注文がデフォで座れば黙っていても運ばれてきます。

後は断らない限り次から次へと餃子が運ばれてきます。

この店の辛子醤油で食べるワンコ式餃子は相変わらずの味です。 

一皿5個乗っていますが、さっぱりとしていてキャベツのシャキンとした歯ごたえが特徴で、幾らでも食べられると

言う感じのものです。

ビールと餃子4皿を頂いて店を出ました。  御馳走様でした~。



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天神様の近くで買ってきた「くず餅」です。

亀戸と言ったら昔からコレです。



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東京で「くず餅」と言えば、葛を使って無く発酵させた小麦でん粉で作る、歯切れの良い餅 のことを指します。

要するに葛モドキなのですが、これはこれで美味しいもので多くの文豪や 著名人に愛されてきたものとして知ら

れます。



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賞味期間が二日で冷蔵保存が推奨されておりませんので、これは小さい箱入りの方が先に売れるようです。

これも昔から変わらぬ味と食感で、たまに食べるとこれが美味しいんです。


そう、亀戸天神と言えば、やはりこの「くず餅」と「餃子」なのですよ。


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