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Channel: 音楽と何でも手作りの部屋 Room314
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MCヘッドアンプ修理 DENON HA-500 (2)

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今回はHA-500の分解点検を行います。


まずは底面を解放した状態です。



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ここで通電チェックをして電圧を確認してみます。


チェックの結果、トラッキングレギュレーターのICから出力電圧が出ていません。

どうやら整流回路からICまでの間に不良がありそうですがICが一番怪しいようです。


このICの場合は交換する以外ありません。




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さて、主回路の基板部を取り出してみます。

ロータリースイッチの主軸部のプラスチックカップリングに亀裂が入っています。

これは新規交換となります。


その他、コンデンサ類も30年から経過しますと劣化がありますのでこれ等は交換となるでしょう。




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主回路基板の裏面です。 

視力も落ちてきましたので、目視ではハンダ不良はなかなか見つけ難い状態です。




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初段トランジスタ脚部にウィスカーが出ています。

左右チャンネルとも同じです。  ノイズの元になりますのでこれも計8個、新規交換となります。


タンタルコンデンサもこれが不良となりますと被害がデカいので新規交換としておきます。




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さすがに年数が経過していますから部品の劣化は出ているようです。

やりだすとキリがありませんが、部品が入手出来る限りは交換としておいた方が良いかも知れません。


と言うことで、次回以降は部品交換作業となります。




MCヘッドアンプ修理 HA-500 (3)

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今回は前回の点検結果に基づきHA-500の整備を行っていきます。

まずは、亀裂の入ったカップリングの交換とロータリースイッチの整備を行います。



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取り外したロータリースイッチとプラスチックカップリング(白)です。

分り難いですがネジ部に亀裂が入ってネジの締りが悪くなっています。


黒いカップリングが新規交換用のものです。  こちらの方がフレキシブルになっていますので多少の芯ズレには

強くなっています。




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ロータリースイッチの接点の汚れを清掃の上、再取り付けを行いました。

回転具合を確認しましたが大変スムーズに可動するようになりました。




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併せて、トラッキングレギュレーター用IC、及びコンデンサ、ダイオード類の新規交換を行いました。


電源周りはこれで問題無いはずです。  


次回は残りの分の部品交換を行う予定です。




MCヘッドアンプ修理 HA-500 (4)

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その後、基板上の部品の交換が終了しました。

整備後の基板です。



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初段のトランジスタも交換しました。



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ケース内に基板を戻します。



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さて、この状態で電源を入れてみます。

トラッキングレギュレーターICから電圧が出ているかどうか素早くチェックします。


----どうやら規定の電圧が出るようになったようです。

その他、異常が無いことを確認します。 


これも異常は無さそうですので、各部の電圧チェック及び動作チェックは次回以降とします。




明けましておめでとうございます

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  明けましておめでとうございます

去年訪問して下さった方、コメくれた方、ファンポチしてくれた方

本当にありがとうございました。



毎度のことながら記事にも書いていない修理品が多く、新規製作品が少なくなってしまいました。


昨年はマランツのイコライザーが出来ましたので、これに接続するコントロールアンプは今年の製作予定分に

は入っております。  ゲインは多く要らないので回路はどうするか等と考えている時間の方が楽しかったりし

ます。


楽器関係は製作よりは修理の方がメインになりそうです。   



と言うことでこれからも、このブログを宜しくお願いします。


皆様にとって今年が良い一年でありますように。

MCヘッドアンプ修理 HA-500 (5)

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HA-500のその後です。

各部の電圧を詳細に測定しましたが全く異常を認めませんでした。


ヘッドアンプは単純に24dB(約16倍)と32dB(約40倍)に増幅するだけですので、今回はその他特性測定は

省略しました。


動作は測定した限りでは正常ですのでこれで音出しは可能となります。




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と言うことで早速試聴して見ます。

プリは先日製作したばかりのイコライザーを使用します。

カートリッジはDL-103FLです。    



ウーーン、これは予想以上に良い結果です。  

ノイズも無く、誘導にも強く、トランス式と比べても遜色が無いと言うか、好みもありますが個人的には本機の音の

方が好みです。


トランスも高価になってきましたので、ヘッドアンプでも作ろうかと言った感じでしたがこれならと大丈夫であろう思

えるモノでした。   


DL103にはゲインは24dBで丁度良いでしょう。  DENONですからDL-103を意識した音作りはされている

でしょうし24dB固定でいけます。


気になるのは、ミューティング回路は動作こそしていますがリレーの接点は劣化があるようです。

さすがに30年も経てば仕方ないところですが、このリレーはピン配置が現在のものと違いますので代替が利きま

せん。  多分、このリレーは見つからないと思われます。 あったとしても接点の状態までは保証出来ませ

ん。  リレーは接点の清掃よりは新規交換する方がベターですから、現行品のリレーを使う場合は改造がどうし

ても必要です。

これは難しくはありませんので、いずれ暇を見てやることにします。


取りあえず、整備としてはこれで終わりとなります。  



30年以上も前の代物とは思えない程、現在でも十分通用する音が期待出来ることに驚くとともに、これは当時の

技術の高さを示すものだと思います。  修理してでも大事に使った方が良いです。


それにしても、手前みそながら前作のイコライザーはかなり良い音で鳴る。  

その前のQUADも良かったですが、これも中々のものです。  

どうやら、またレコードを聴く楽しみが増えたようです。




マランツ#7 イコライザーの自作(9)

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今回は本機の諸特性について調べてみました。


まずは入出力特性から、

負荷抵抗は47KΩとしましたが、これはマランツにとっては少々過酷な負荷となります。


1KHzの入出力特性では146mVの入力でノンクリップ出力18.4Vが得られました。


更に入力を入れますと波形は僅かに崩れてきますが200mVで23.8Vと真空管イコライザーならではのダイナ

ミックレンジが得られました。  この辺りが最大出力電圧となりそうです。


これらの結果より、PHONO端子からのゲインは41.5dB(at1KHz)となりました。



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次にRIAA再生特性です。

中央の赤い線がRIAA偏差を示しています。  当然ながら低域から高域までフラットな方が良いことになります。

測定結果ではRIAA偏差はローエンドとハイエンド共に+0.6dB以内の偏差に収まっております。


この程度でしたら特にイコライザ偏差の修正は不要と思われますので特に処置は行いません。




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以上の諸特性は左右チャンネルとも殆ど同じでしたので片チャンネルのみの特性図を示してあります。



これで本機は発振も無く正常に動作していることが分りました。


電気的な特性はオリジナルマランツと殆ど同じであろうと思われます。

それでは音質の方はどうかと言うことになりますが、使用部品も異なりますし比較しようにもオリジナルマラン

ツがあるワケでも無いので、ここは勝手に自己満足で良い音が出ていると言うことにしておきます。


仮試聴でも感じましたが、クラシックには大変良いアンプです。  

大変SN比が良く、手持ちのレコードを次から次へと聴きたくなるようなそんな感じの音です。  


と言うことで、本機の製作はこれで完了となりました。


コントロールアンプの自作(1)

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今回はコントロールアンプの製作を考えています。


コントロールアンプと言ってもせいぜい入力の切替え位しか行いませんのでラインアンプと言った方が良いかも

知れません。


CDにも使えるラインアンプとなりますとゲインは多くは必要ありません。

ゲインは10dB以下程度で良いのですが、そうなりますと回路は限られてきまして以前製作しましたP-G帰還ア

ンプのようなものか、更にゲインが1ならカソホロ1段と言うシンプルなモノとかに限られてきてしまいます。


ある程度の性能のものを考えますと2段アンプ以上のものとなります。

これには例のマランツ#7のコントロールアンプ部のコピーも考えましたが、やはりゲインが20db以上と高く少々

使い辛いのです。


そこでゲインは何とか10dB台の前半位で収めたいと思うので、今回は下記のような回路構成を考えてみまし

た。




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基本的にはシンプルな2段アンプですが、2段目をSRPPとしただけのものです。

トーンコントロール回路は省略してシンプルなものとさせます。


このような回路でも十分と言うか十分過ぎるゲインとなってしまいますが、まあ何とか使えるでしょう。

この程度のゲインのラインアンプも一台位あっても良いかなと言う軽いノリで製作して見ます。


電源は半導体を使ったリップルフィルターを今回も採用予定です。


極力、小型としたいところですが、具体的にはこれから詳細設計を進めることになります。






TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(1)

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TEACのオープンリールデッキ A-6100MkⅡ 2トラ38のオープンリールデッキです。

1977年製ですから43年前の製品となります。


生録などに2トラ38は良く使われました。 今ではデジタルに押され影を潜めてしまったかのようですがマニアの

間では根強い人気があります。

究極のアナログはテープサウンドにありと言うことで、今回はこの古い製品を復活させようと言うワケです。


何しろ重厚長大の見本のような機器で、その重量も24kgからあります。  

今でもオーデイオセットの中に混じりますとそれなりに見栄えがして、アナログならではの音も楽しめますし大

変捨て難いものです。  

しかしながら、使わなくなりますと邪魔者以外の何物でもなくなりましてどうも嫌われる運命にあるようです。


今回は再度、テープサウンドを聴いてみたいと言う要求に応えて、このオープンデッキの修理を行うことにしま

した。


写真にありますように外観はかなり状態は良さそうに見えますが、さすがに半世紀近くにもなる製品ですからノー

メンテでまともな動作を期待してもそれは無理と言うものです。




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で、内部の状態も確認して見ます。

さすがに埃だらけでしたので内部清掃は行いましたが、パッと見た感じでは良さそうにも思われます。

そう、見た目だけはね。




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実際に通電してチェックを行ってみますとメカニカルな部分だけでも、ざっと20箇所からの修理項目が出てきまし

た。

これにコントロール系及び録再アンプ部の電子部の不具合はこれからですからまだまだ不具合は出てきそうで

す。


更に、これらが終われば調整作業に入りますが基準をクリア出来るかどうか難題は多いです。


どうしても部品の経年劣化は避けられませんので、プラスチック、ゴム等は触ればボロボロになることも予想され

ます。   また、部品の入手も限度があり困難が予想されます。 



まあ、見た目だけに騙されてはイケマセン。  この年代のものはすべからずそのようなモノです。

何しろ大きく重量もありますから動かすのも大変ですし、この手のデッキの修理は極力避けたいところです。


そのようなものですから、慌てずのんびりとゆっくり作業を進めていく予定です。

暫くは楽しめそうですが、部品の入手の都合で完璧に復旧させるのは難しいだろうとは思っております。






TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(2)

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さて、具体的に本機の不具合状態を調べてみます。

見た目以上に不具合個所は多いのですが、まあ年数なりのものと思って良いと思われます。



通電してみますと、VUメーターのランプは薄暗いものの点灯し、キャプスタンローラーはどうやら回っているよう

です。


テンションアームの動きは固くグリスの固着があるようです。



PLAYボタンを押してみますとピンチローラーは持ち上がりローラーも回ります。

ですが、ストップを押しても止まらない。  正確には止まる時もあるが止まらない時の方が多い。



放置して様子を見ますと今度は勝手にPLAYスイッチが入り、勝手にストップ動作を行い、更にこれ等の動作を

繰り返すようになります。


この原因は単純にコントロール回路の異常と言うことになるだろうと思われます。



更に調べますと、ピンチローラーのトルクも弱いようです。

 F・F及びF・Rの動作は正常のようですが、これもトルクが弱いようです。


これらのトルクが弱いのは進相コンデンサの劣化が進行したものだろうと思われます。





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と言うことで、先にコントロール基板を調べてみます。



--- ストップスイッチ部の回路に相当するトランジスタを外して調べましたが、特に異常は認められませんで

した。   念のため新規交換はしておきましたが。


それにしても、ICも使わずロジック回路をディスクリートで構成している。  当時としては良く出来た回路だわ。



奥の方に見える基板がコントロールスイッチの基板になります。

そうなりますと、単純にSTOP部のスイッチがまず怪しいということになりそうです。




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スイッチ基板も外して調べます。


どうやら、このSTOPスイッチだけ接点が不安定なようです。




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さて、電源基板にはプランジャーのリレーもついていますのでこちらも調べます。




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スイッチ基板は6個のマイクロスイッチが使われています。

下段の中央部がSTOPスイッチですが、やはり接点不良でダメでした。


また後で基板を外すのも面倒なのでスイッチは6個全数交換しておきました。




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メインのコントロール基板の動作も不安定なようですからですから、コンデンサ類は新規交換しておきました。

数は多くないのでやっておいた方が良いでしょう。




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この状態で電源スイッチを入れて、STOPスイッチの動作状況を確認してみます。


今度は確実にSTOP動作が決まるようになりました。


で、これで終わりにはならない。  PLAYとSTOPスイッチが勝手に繰り返す動作が治ったワケではありませ

ん。


また通電したままで暫く様子を見てみますと、やはり同じ症状を繰り返すようになります。 

更に放置すればそのまま正常に収まりますが、動作は極めて不安定です。


まあ、これ等の症状から間違いなくリレーのチャタリングが起きているものと思われます。


と言うことで該当のリレーの交換、もしくは接点の清掃を行います。





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ついでに古いコンデンサも交換しておきます。




電源基板の整備後再度通電して動作チェックを行ってみます。


今度は正常にスイッチ動作が出来る様になりました。


暫く様子を見ましたが何も起きませんのでチャタリングは止まったようです。



テンションアームは分解してグリスの固着を除去して正常に動作するようになりました。

メデタシメデタシと言うところですが、そうは甘くはない。


まだまだ作業は続きます。   暫くは楽しめそう?です。







TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(3)

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さて、A-6100MkⅡのその後です。


本機は60Hz仕様になっておりましたので、こちらの環境の50Hz仕様に変更を行っておきます。

これにはまずキャプスタンモーターのベルトの掛け替えを行います。


幸い、キャプスタンベルトはまだまだ使えそうです。




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ベルトはモーター側はプーリー径の大きい方に掛けます。

キャプスタン側はこれに伴い奥の方にベルトを移動させます。

併せて、周波数変換基板上のスライドスイッチを50Hz側に設定します。

これで終わりです。




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コントロール基板上のリレーは接点を清掃しただけでは動作がまだ不安定なようですので、新規交換を行いまし

た。

今回は新たに基板を製作してリレーの取り付けを行ってみました。


リレーの交換を容易なものにするためリレーソケットを用いました。


更に、動作状況も目視確認出来るようにLED付きのものを使ってみました。


これ等により動作も安定してかなり具合が良くなりました。





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次にサプライ側のリールモーターからガラガラと異音が聞こえていましたので、これの点検を行いました。


原因はカウンターのプーリー部から出ていたものでプーリーベルトも伸び切っていました。


カウンターを外して調べてみますとプーリーは廻らずでカウントせずでした。


更に数字の文字は消えかかっていましたので物があれば新規交換したいところです。


とりあえずグリスの固着のようでしたのでアルコール洗浄しましたらカウントするようになりました。

リセットボタンも固く動かずでしたが、これも動作するようになりました。


カウンタードラムの凸部に白文字で書かれていますので塗装での修正は難しく、動作するなら数字のシールでも

貼るかどうか悩ましいところです。




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カウンターのプーリーベルトは新規交換を行いました。


張替後は異音も無くなりました。





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次はVUメーターのランプです。

これも劣化が進んで薄暗くなっています。

ここは、現在では白熱ランプよりはLED化を考えます。




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LEDによる新規交換後の点灯状況です。

LEDを均一に光らせるのはかなり難しいものです。


録音、及びPAUSEランプ(赤、緑)もソケットと共に新規交換を行っておきました。

これも作業中、劣化によりリード線が根元から折れてしまったったためです。





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と言うことでまだまだ不具合部はあります。


見た目以上に劣化は進んでいるようです (続く・・・・)。




TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(4)

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今回はキャプスタンモーターのトルクが異常に弱いので、進相コンデンサの交換を行ってみました。


オリジナルは50Hzと60Hzの切り替えをこのコンデンサでも行っていましたが、50Hz専用と言うことで固定で

使うようにしました。



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新規交換後の様子です。

コンデンサのサイズも小さくなっています。



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コンデンサ交換後はトルクは正常と思われる状態まで回復しました。



そうなりますとリールモーターの進相コンデンサも怪しくなります。

ここは左右のリールモーターについてコンデンサの交換を行っておきます。


やはり、50Hzと60Hzの切り替えをコンデンサでも行っていましたが、同じく50Hz専用固定としてあります。




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進相コンデンサの交換後です。

テストしてみますとトルクも改善されたようです。   


ついでにブレーキドラム、パッドの点検を行っておきます。

パッドはまだまだ大丈夫そうです。  ブレーキドラムの方は清掃して滑りを減らすようにしておきました。




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さて、次にヘッド周りの点検を行ってみます。


やはりヘッド類には錆が見られます。  これは研磨するとして、ここでの問題は二本のテープガイドが全く動か

ないと言うことです。

このテープガイドはキャプスタンローラーのソレノイドと連動する形で動きますが、どうも動きが悪いようです。




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本体内部から見ますとこのような感じで、少し分かり難いですが、この部分を整備するのは容易では無い。

大幅な分解整備となりますのでかなり手間は掛かります。





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分解点検の結果、この部位はグリスの固着で動かなかったものと判明しました。


グリスを除去しアルコール洗浄しまして何とか復旧しました。


さて、そろそろ駆動系の整備が終了に近づきましたのでテープを掛けての調整が出来ることになりそうです。

ですが、この調子ですとまだまだ色々と出てきそうで楽しめ?そうですが。


と言うことで、本日はここまでです。





TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(5)

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本機の電圧測定中、よくやることではあるがバチッとショートさせてしまった。

電圧自体は正常に掛かっていましたが、これで障害が出なければ良いなと思っていたらやはりそうはいかなかっ

た。

どうやらREWが動作しなくなってしまったようだ。  で、肝心のリレーが動作していない。

こうなりますとLED表示付きのリレーは便利だ。  動作が一目で分かる。


コントロール基板の該当するトランジスタを回路図から判断して外して調べてみました。


手持ちのトランジスタチェッカーを使ったらショートの表示が出てきた。 これはコレクターとベースのショートであ

ることを示しています。

テスターで調べても間違いなく壊れているようです。



と言うことで、手持ちのトランジスタと交換してあっさりと復旧しました。  


トランジスタチェッカーは購入後、初めての故障表示なので写真に撮ってみました。  結構、修理には役に立つ

ようだ。


コントロール回路はリレー新規交換後は快調に動作しています。




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その後、キャプスタンベルトが入手出来ましたので新規交換を行ってみます。


右側が新規ベルトで、左が旧品です。

やはり旧品には僅かに伸びが見られましたが、まだまだ使えそうです。




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交換はキャプスタンローラー軸のフライホールのサポート材のねじを外してここからベルトを取り込みます。




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ベルトの新規交換後です。

フライホール及びモータープーリーは交換前に清掃を行っておきます。




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次にアンプ部についても点検を行ってみます。



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ライン入力から信号を入れてみますと出力されますのでこの基板は故障はしていないようです(写真右から二番

目の基板)。

但し、左右の出力の差も僅かながらありました。 

VUメーター回路も生きているようですがこれも左右chとも差がありました。 併せてピークインジケーターの点

灯レベルも狂っておりました。

これらは仮修正を行っておきましたが、いずれ各基板整備後再調整を行う予定です。


まだまだ色々と不具合が出てきそうで、このクラスになるとそれなりに整備時間は掛かりそうです。


これらは中古品のオープンデッキを購入して修理を行うことがかなり困難なことを示しています。

半世紀近く前の製品であることも含め、修理技術はかなり高いものが要求されますので安易に手を出すもので

は無いということです。



真空管式 差動ラインアンプの製作 (13)

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10年ぶりに差動ラインアンプの見直しを行います。

前作はゲインも丁度良いことから長々と使ってきましたが、古くもなりましたので新規更新したいと思います。


このアンプは2球式のプリにしては仰々しくサイズも大き過ぎましたので、今回はコンパクトに纏めることにしまし

た。



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今回は電源トランスにRコアを用いています。

このタイプのトランスはリーケージフラックスがEIコアより少ないので大変使い易いものです。


電源部はトランジスタを用いたリップルフィルター回路を採用していますが、トランスに合わせて電源回路の定数

は変更しています。


製作工程は毎度同じですので省略していますが、今回も自作ケースを使用しています。


基板も出来て既にケースに組込み済みですので後は配線すれば終了となります。



回路的にもシンプルで使用する球も定数を変更すれば色々なものが使えて大変具合が良いものです。


調整、測定を終えればまた暫く使えるでしょう。





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