QuadⅡType アンプのその後です。
長らく中断していましたが、とりあえず配線が終了しました。
基板を使った割には実験機丸出しでスマートな配線とは言えませんが、現在は当初予定の6V6から5V6仕様
に変更しています。
5V6は6V6と基本的にスペックは同じですが、ヒーター電圧が1本あたり4.7Vとなっていますからトランスの6
.3V端子3個を直列接続して6.3×3=18.9Vを得て、ヒーターの4本直列接続で1本あたり約4.7Vを供給
するようにします。 単純に手持ちの都合と前段がブラック塗りのメタル管なのでクリア管の5V6を使ってみたと
言うだけのものです。 GEのブラックプレートのもので見た目はこちらの方が良さそうです。
当初、初段管の直流点火も考えましたが、NFを少々多めに掛けますので此処までは不要だろうと言うことで止
めています。
今回の使用球は5V6(GE)、6SH7(RCA)、GZ34S(JJ)となっています。
アースは基板ごとに纏めて、両chの基板間を錫メッキ線で接続して初段管付近に一点アースで落としてありま
す。
シャーシーの高さが50mmで基板を使うにはもう少し高さがあると良かったのですが、市販のケースを使う限り
は仕方ないところです。
QuadⅡはカソードNFと言うイメージが強いですが、オリジナルは20dBを超える高帰還型のアンプで、現在のト
ランスを使ってカソードNFまで掛ける必要があるのかどうか、もしくはQuad特有の理由があるのかどうかは検
証してみないと分かりません。
カソードNFは専用巻き線を持ったトランスの方が宜しいこともあって、とりあえず今はカソードNFは掛けない方
向で進めています。
比較的、高感度アンプになりますし、ダンピングファクターは3以上を予定していますのでNFは凡そ12dB以上
は掛けるようになると思われます。
と言うことで、配線に間違いないことを再度確認して通電してみます。
スイッチON後、ヒーターの点灯、異音、異臭が無いことを確認してスイッチを一度OFFとします。
内部点検で異常が無いことを確認したら、再度通電してB電圧及びヒーター電圧が正常に掛かっているか急い
でチェックしておきます。
本日は夜遅いのでチェックは此処までとし、明日以降に各部電圧の詳細を測定して行くことにします。
間違いは無いだろうと思っても、普通に誤配線の一つ位は出てくるだろうとは思ってはおりますが、修正及び調
整はこれからとなります。