自作バックロードホーンスピーカー「シュモクドリ」を楽しむと言うことで、講師は作者の炭山アキラ氏で2時間程試
聴してきました。
この作品は最新のSTEREO誌の別冊で発表されたもので、12cmの鳥型スピーカーとなります。
CD及びハイレゾ音源を中心にDENONの比較的ローコスト製品のもので鳴らします。
スピーカー本体はかなりしっかりした台の上に設置されておりますが、こちらの台の方がかなり高価なモノのよう
です。
スピーカーユニットはFOSTEXの中から標準品のFE-126Enと言うことで限定品を使ってはいませんが、Q0
は0.3と低く、標準品では珍しくバックロード専用でバックロード以外では使い物になりそうにないユニットを使っ
ています。 入手も容易でユニットのコストも比較的安価ですのでローコストに纏める事が出来るのも利点となり
ます。
この「シュモクドリ」は12cmの鳥型システムとしましては比較的小型に纏められているようです。 また、ホーンの
開口部が前面にあることより、後面にあるよりは壁から影響を受け難くなっているのも良いです。
今回はFOSTEXの新製品のサブウーハー(下に見える黒い箱)を使用した試聴も行いました。
要するに、この12cmサイズの鳥型は未だ発表されたことがありませんので、果たしてどんなものなのか大変興
味があったことより出掛けてみた次第と言うワケなのです。
パッと試聴した限りでは、やはり鳥型特有の点音源の音場感の良さは感じられます。 どうしてもユニットの口
径が大きくなりますと音場感は薄れていきますが12cmでもまだまだイケそうです。
但し、エージングが進んでいないのか少々ハイ上がりの感じとなっており全体のバランスが悪く感じました。
バックロードらしい切れの良さはありますが、反面しっとり感は薄くなりソースは選ぶようです。
途中からアンプ内蔵のサブウーハーを使った試聴となりましたが、50Hzから延びていると言う「シュモクドリ」に2
0cmのサブウーハーではどうなのかとも思いましたが、まあ無しよりは良いのですが2台分のコストを考えますと
これには少々ためらってしまいます。
試聴した限りでは12cmのFE-126Enにツィーターの追加は必要無さそうです。
セッティングや今後のチューニングにもよっても変わりますし、使用する部屋によっても当然変わりますので一概
には言えないところですが、やはりサブウーハーもツィーターも無しで使うのが一番良いだろうと思われます。
と言うことで、ここはもう少しエージングに期待したいところです。