マランツ#7 イコライザーのその後です。
作業はゆっくりと進めて参りましが、ようやく内部配線が終了しました。
急げばそれ程時間は掛る内容のものではありませんが少々のんびりし過ぎたかも知れません。
今回は誤配線の無いことを再度確認した上で通電チェックを行います。
これで異常の無いことを確認しましたら、電源基板の各電圧の測定を行います。
その後、設計値との調整を行います。
測定結果は電源部の電圧はほぼ当初設計に近いものでそのままでもOKでしたが、オリジナルに合わせ微調整
を行っておきました。
使用した真空管は最近では見かけなくなってきたEIのECC83でニッケルプレートのものです。
今回これを3本使っています。
さてB電圧、ヒーター電圧が正常に掛っていることを確認しましたら、真空管各部の電圧を測定しておきます。
測定結果は数の通りです。 左右チャンネルともほぼ同じですから片側のチャンネルのみ示しておきます。
測定結果はこれで正常と思われます。
さて電圧が正常であると分れば、ほぼ正常動作はするものと思われます。
ですが、そこはあのマランツのことです。 これでスンナリ終わらせることは無いでしょう。
そうでなくとも、プリアンプはこれからが勝負ですからまだまだ何が起きるかは分りません。
このイコライザーは現設計でもゲインが40dBからと、イコライザーとしては高い方ですから、まずはノイズ対策で
す。 本機の場合、何しろトランスが主回路基板に近いですから多少はリーケージフラックスの影響は受けるだ
ろうと思っております。
また、マランツ#7のEQと言えば発振です。 マランツ=発振と言われる程、過去多くのマニアをこれで悩ませ
た「悪魔の回路図」と言われるものですから油断は出来ません。
この発振するかしないかの微妙なところがマランツの音とも言われる所以でもありますから、この辺りがこのイコ
ライザー製作上の大きなポイントとなります。
取りあえず、今回の電圧測定時までは異常はありませんでしたが、入出力の負荷が変わるとどうなるか、これか
ら色々とチェックをして行くことになりそうです。