TEACのオープンリールデッキ A-6100MkⅡ 2トラ38のオープンリールデッキです。
1977年製ですから43年前の製品となります。
生録などに2トラ38は良く使われました。 今ではデジタルに押され影を潜めてしまったかのようですがマニアの
間では根強い人気があります。
究極のアナログはテープサウンドにありと言うことで、今回はこの古い製品を復活させようと言うワケです。
何しろ重厚長大の見本のような機器で、その重量も24kgからあります。
今でもオーデイオセットの中に混じりますとそれなりに見栄えがして、アナログならではの音も楽しめますし大
変捨て難いものです。
しかしながら、使わなくなりますと邪魔者以外の何物でもなくなりましてどうも嫌われる運命にあるようです。
今回は再度、テープサウンドを聴いてみたいと言う要求に応えて、このオープンデッキの修理を行うことにしま
した。
写真にありますように外観はかなり状態は良さそうに見えますが、さすがに半世紀近くにもなる製品ですからノー
メンテでまともな動作を期待してもそれは無理と言うものです。
で、内部の状態も確認して見ます。
さすがに埃だらけでしたので内部清掃は行いましたが、パッと見た感じでは良さそうにも思われます。
そう、見た目だけはね。
実際に通電してチェックを行ってみますとメカニカルな部分だけでも、ざっと20箇所からの修理項目が出てきまし
た。
これにコントロール系及び録再アンプ部の電子部の不具合はこれからですからまだまだ不具合は出てきそうで
す。
更に、これらが終われば調整作業に入りますが基準をクリア出来るかどうか難題は多いです。
どうしても部品の経年劣化は避けられませんので、プラスチック、ゴム等は触ればボロボロになることも予想され
ます。 また、部品の入手も限度があり困難が予想されます。
まあ、見た目だけに騙されてはイケマセン。 この年代のものはすべからずそのようなモノです。
何しろ大きく重量もありますから動かすのも大変ですし、この手のデッキの修理は極力避けたいところです。
そのようなものですから、慌てずのんびりとゆっくり作業を進めていく予定です。
暫くは楽しめそうですが、部品の入手の都合で完璧に復旧させるのは難しいだろうとは思っております。