さて、A-6100MkⅡのその後です。
本機は60Hz仕様になっておりましたので、こちらの環境の50Hz仕様に変更を行っておきます。
これにはまずキャプスタンモーターのベルトの掛け替えを行います。
幸い、キャプスタンベルトはまだまだ使えそうです。
ベルトはモーター側はプーリー径の大きい方に掛けます。
キャプスタン側はこれに伴い奥の方にベルトを移動させます。
併せて、周波数変換基板上のスライドスイッチを50Hz側に設定します。
これで終わりです。
コントロール基板上のリレーは接点を清掃しただけでは動作がまだ不安定なようですので、新規交換を行いまし
た。
今回は新たに基板を製作してリレーの取り付けを行ってみました。
リレーの交換を容易なものにするためリレーソケットを用いました。
更に、動作状況も目視確認出来るようにLED付きのものを使ってみました。
これ等により動作も安定してかなり具合が良くなりました。
次にサプライ側のリールモーターからガラガラと異音が聞こえていましたので、これの点検を行いました。
原因はカウンターのプーリー部から出ていたものでプーリーベルトも伸び切っていました。
カウンターを外して調べてみますとプーリーは廻らずでカウントせずでした。
更に数字の文字は消えかかっていましたので物があれば新規交換したいところです。
とりあえずグリスの固着のようでしたのでアルコール洗浄しましたらカウントするようになりました。
リセットボタンも固く動かずでしたが、これも動作するようになりました。
カウンタードラムの凸部に白文字で書かれていますので塗装での修正は難しく、動作するなら数字のシールでも
貼るかどうか悩ましいところです。
カウンターのプーリーベルトは新規交換を行いました。
張替後は異音も無くなりました。
次はVUメーターのランプです。
これも劣化が進んで薄暗くなっています。
ここは、現在では白熱ランプよりはLED化を考えます。
LEDによる新規交換後の点灯状況です。
LEDを均一に光らせるのはかなり難しいものです。
録音、及びPAUSEランプ(赤、緑)もソケットと共に新規交換を行っておきました。
これも作業中、劣化によりリード線が根元から折れてしまったったためです。
と言うことでまだまだ不具合部はあります。
見た目以上に劣化は進んでいるようです (続く・・・・)。