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Channel: 音楽と何でも手作りの部屋 Room314
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TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(4)

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今回はキャプスタンモーターのトルクが異常に弱いので、進相コンデンサの交換を行ってみました。


オリジナルは50Hzと60Hzの切り替えをこのコンデンサでも行っていましたが、50Hz専用と言うことで固定で

使うようにしました。



イメージ 1



新規交換後の様子です。

コンデンサのサイズも小さくなっています。



イメージ 2




コンデンサ交換後はトルクは正常と思われる状態まで回復しました。



そうなりますとリールモーターの進相コンデンサも怪しくなります。

ここは左右のリールモーターについてコンデンサの交換を行っておきます。


やはり、50Hzと60Hzの切り替えをコンデンサでも行っていましたが、同じく50Hz専用固定としてあります。




イメージ 3



進相コンデンサの交換後です。

テストしてみますとトルクも改善されたようです。   


ついでにブレーキドラム、パッドの点検を行っておきます。

パッドはまだまだ大丈夫そうです。  ブレーキドラムの方は清掃して滑りを減らすようにしておきました。




イメージ 4



さて、次にヘッド周りの点検を行ってみます。


やはりヘッド類には錆が見られます。  これは研磨するとして、ここでの問題は二本のテープガイドが全く動か

ないと言うことです。

このテープガイドはキャプスタンローラーのソレノイドと連動する形で動きますが、どうも動きが悪いようです。




イメージ 5




本体内部から見ますとこのような感じで、少し分かり難いですが、この部分を整備するのは容易では無い。

大幅な分解整備となりますのでかなり手間は掛かります。





イメージ 6




分解点検の結果、この部位はグリスの固着で動かなかったものと判明しました。


グリスを除去しアルコール洗浄しまして何とか復旧しました。


さて、そろそろ駆動系の整備が終了に近づきましたのでテープを掛けての調整が出来ることになりそうです。

ですが、この調子ですとまだまだ色々と出てきそうで楽しめ?そうですが。


と言うことで、本日はここまでです。






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