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Channel: 音楽と何でも手作りの部屋 Room314
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TEAC A-6100MkⅡ オープンリールデッキ修理(5)

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本機の電圧測定中、よくやることではあるがバチッとショートさせてしまった。

電圧自体は正常に掛かっていましたが、これで障害が出なければ良いなと思っていたらやはりそうはいかなかっ

た。

どうやらREWが動作しなくなってしまったようだ。  で、肝心のリレーが動作していない。

こうなりますとLED表示付きのリレーは便利だ。  動作が一目で分かる。


コントロール基板の該当するトランジスタを回路図から判断して外して調べてみました。


手持ちのトランジスタチェッカーを使ったらショートの表示が出てきた。 これはコレクターとベースのショートであ

ることを示しています。

テスターで調べても間違いなく壊れているようです。



と言うことで、手持ちのトランジスタと交換してあっさりと復旧しました。  


トランジスタチェッカーは購入後、初めての故障表示なので写真に撮ってみました。  結構、修理には役に立つ

ようだ。


コントロール回路はリレー新規交換後は快調に動作しています。




イメージ 1



その後、キャプスタンベルトが入手出来ましたので新規交換を行ってみます。


右側が新規ベルトで、左が旧品です。

やはり旧品には僅かに伸びが見られましたが、まだまだ使えそうです。




イメージ 2



交換はキャプスタンローラー軸のフライホールのサポート材のねじを外してここからベルトを取り込みます。




イメージ 3



ベルトの新規交換後です。

フライホール及びモータープーリーは交換前に清掃を行っておきます。




イメージ 4



次にアンプ部についても点検を行ってみます。



イメージ 5



ライン入力から信号を入れてみますと出力されますのでこの基板は故障はしていないようです(写真右から二番

目の基板)。

但し、左右の出力の差も僅かながらありました。 

VUメーター回路も生きているようですがこれも左右chとも差がありました。 併せてピークインジケーターの点

灯レベルも狂っておりました。

これらは仮修正を行っておきましたが、いずれ各基板整備後再調整を行う予定です。


まだまだ色々と不具合が出てきそうで、このクラスになるとそれなりに整備時間は掛かりそうです。


これらは中古品のオープンデッキを購入して修理を行うことがかなり困難なことを示しています。

半世紀近く前の製品であることも含め、修理技術はかなり高いものが要求されますので安易に手を出すもので

は無いということです。




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