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感光基板用ライトボックスの製作(1)

感光基板の作り方としては、日光写真よろしく天気の良い日に太陽 に向けて露光させる方法があります

が、夜に作れないとか時期によって露光時間が違ったりしますので普通は蛍光灯を利用したりすることが

多いようです。

但し、蛍光灯の場合ですと小さな基板ならまだしも時間が掛かり過ぎたり、露光ムラが出来たりでいまい

ち安定しないのが欠点です。



ややこしいことに、現在市販されている感光基板は「クイックポジ感光基板」と称し、どうも以前のもの

より大幅に露光時間が短くなっているようです。 

もうこうなると、専用のライトボックスが無いと安定して露光させることは困難になってきます。
  


露光用ライトボックスは良さそうなものはまだまだ値段も高いようですし、感光基板はこれはこれで値段

もそれなりに高く、失敗すると普通の基板として使うしかなくなってしまいますので現在は使用を止めて

おりました。



そのようなことで以前もライトボックスの自作も考えましたが、これが意外と費用が掛かるようでこれも

断念と言うことで、今は感光基板方式以外にも焼き付ける方法はありますのでこれを利用することが多く

なりました。


ところが最近は状況も変わり、照明もLED化が進んでいるようで従来型のインバーター式の蛍光器具が

少なくなってこれに置き換えられて行っているようです。

それに伴い蛍光灯用の部品等が安価に入手出来るようになりましたので、今回は腰を上げて露光用ライト

ボックスを製作してみることにしました。

やはり感光基板の方が仕上がり具合は良いので、露光ボックスさえあればこちらを使いたいところです。




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イメージ 1





露光ライトボックスと言っても10Wの蛍光灯を3本点灯させるだけのものです。


蛍光灯とソケットで1組700円以下で、インバーターユニットは秋月で1個200円で、これらを3組

使っても3000円程度で収まります。 


最低でもこれらを入れるボックスと配線材があれば完了で、後はアイデア次第と言うことになります。


今回は手持ちに制御用タイマーがありましたのでこれを利用しますが、わざわざ買うと高いものですので

オーディオタイマーでもキッチンタイマーでもあればこれを使った方が良いです。




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イメージ 2





蛍光灯は感光基板が紫外線を利用しますのでケミカルランプFL-10BL(捕虫器用蛍光灯)を使用し

ます。


蛍光灯は2本が良いのか3本が良いのかはたまた4本が良いのかやってみないと分かりませんが、それな

りにボックスも大きくなりますのでそこは使用基板に合わせて適当にです。




さて、それではLEDではどうかと言いいますと、紫外線を出すLEDとしてUV-LEDがあるようで

す。 


実は通常のLED照明では紫外線をほとんど発しないのです。 つまり紫外線での焼け、色褪せが無く虫

も寄ってこないのです。 

そう言えばLEDのシーリングライトにしてからカバー内部に虫が入らなくなった。




UV-LEDでの実験としては面白いと思いますが、ケミカルランプでも露光時間が数分と短くランプの

寿命、光熱費でも殆ど問題になるレベルで無いので、今のところLEDでの必要は無さそうですが将来的

にはUV-LEDに置き換わって行くでしょうね。

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