既に御承知の方もおられると思いますが、秋葉原のガード下の電子パーツ街として知られる「秋葉
原ラジオストアー」が11月末日をもって閉店となります。
このニュースは9月に伝わり大変衝撃的でありました。
「秋葉原ラジオストアー」は64年の歴史があり秋葉原の草分けとしてエレクトロニクス業界の繁
栄と変貌を見続けてきた場所。 昭和の歴史的名所がまた一つ消えることになります。
で、良く間違えられると言うか分かり辛いのは、このガード下には「ラジオセンター」と「秋葉原
電波会館」が併設されており、「秋葉原ラジオストアー」とは全く別のものになっています。
「秋葉原ラジオストアー」は中央通りから「ラジオセンター」とケーブル・線材を扱う「九州電
気」との間にある通路から入った右側通路側にある9店舗の店を指しています。
ややこしいですが九州電気は同ストアーには含まれておりません。
なお、閉館後、各店舗はそのまま閉店する店も2店舗あり、他は自社の本店や新店舗、Web通販な
どで営業を継続するとのことです。
「ラジオセンター」と「秋葉原電波会館」は存続し継続営業となり、今回の閉店とは無関係となり
ます。
何しろ、この場所を知ったのは小学生の時でしたから・・・ウ~ン、かれこれとても長い付き合い
になります。
初めてパーツショップを見たときは、何が何だか不思議な部品が異常なほど沢山並べられており何
とも異様な雰囲気を持っており気持ち悪かったのを覚えています。
このようなものを売っている店があるということ自体が不思議であり、展示方法も仕切られたボッ
クス内にキチンとパーツが収められており何か特殊なものを売っているという感じで、これを一体
誰が買うのかこれまた不思議でならなかった。
当時は展示しているだけなのか販売もしているのかも分からなかったですが、良く見ると買ってい
る人がいる訳で、何に使うのかこの部品が何か分かるだけでもスゴイと思ったものでした。
この時は、その後にパーツ街のお世話になるようになるとは全く想像もしておりませんでした。
さて、特に必要な部品があるワケでもありませんが閉店まであと僅かですので出掛けてみました。
パーツを見ていたら1個10円で良いよと店のおじさん。 瞬間、ああ本当に閉店になるんだと思
いましたね。 それならと2個買ってみましたが普段なら1個150円からのものです。 ホント
に僅かな買い物ですがそれでも小売りして頂けるのは有難いものです。
現在ではネットの通販でも部品が買える便利な時代ですが、現物を見て比較しながら買えるという
のはパーツを覚えられるという点でも魅力的なものなのです。
年々「アキバに来れば何でも揃う」という魅力も段々薄れてきたようで、通販に頼ることも多くな
りました。
しかしながら時代の流れと言えばそれまでですが、最もアキバらしい風情を持った場所ですので出
来れば残して置いて欲しかった。
今やアキバの顔は全く別のものになってしまったようです。
まだ秋葉原が『電気街』だけの街になる前からずっとやってた老舗が...
気付いたらオタクと萌えの街ですからね。