今回はフォノケーブルを自作してみます。
市販のフォノケーブルの良さそうなものはともかく高いんです。
ならば自作と言うことになりますが、これには適切なケーブルとコネクターが必要になります。
トーンアーム側には5Pのフォノコネクターが使われますが、これが意外とありそうで無いのです。
DINコネクターのようでもありますが規格は異なり、フォノ用の独自のものでサイズ合わずとなります。
このコネクターを扱っているのはアキバのオヤ●デしかないようです。
無いものは仕方ないので買ってきました。
5Pのフォノコネクター(DJ-155SBCG)のピン部は金メッキでテフロン材で固定されています。 また、ボディ
はプラスチックでは無く金属製となっており高級感はあります。
これに同社の切り売りのフォノケーブル(PA-2075 V2)、1mを併せて購入して、後は手持ちの部品で間に合わ
せて安価に仕上げようと言うワケです。
このケーブルは外形がφ5ありますので、RCAピンジャックもこれに合せたものを使います。
と言うことで手持ちのRCAピンジャックをケーブルにハンダで取り付けます。
ケーブルのハンダは作業用の補助アームスタンドを使うと便利です。
RCAピンジャックは毎度のことですのであっさりと取付けが完了しましたが......。
で、問題はこの5Pコネクターの方です。
このコネクターのケーブル引き出し口の開口径は8mmあります。
ということは、外径5mmのケーブルを2本通すにはかなり無理があると言うことになります。
尤も無理を承知で買ってきましたが、実際にもケーブルを通すのは容易ではありませんでした。
何とか強引に通しましたが、余りお勧め出来る方法とは言えないようです。
ケーブルはφ4×2程度のものを選んだ方が無難です。
まあ予想の範囲ですが、このケーブルの芯線も太く外皮も硬いですから細いピン端子にハンダも容易ではあり
ません。
同社には11mmまで適合するコネクターも販売していますが、これがまた高いこと。
扱う信号レベル小さいので太目のケーブルは必要ありませんが、仮にコネクターの外形が大きくなりますとアー
ムによっては装着出来なくなることがありますので良く調べる必要があります。
ピン端子は規格でR、L、アースの配線は決まっていますのでこれに従います。
でもって、何とか取り付けまして出来上がりました。
ピン間も狭いですからショート等が無いか良く調べます。
・・・・・・・どうやらショートも無く無事、結線が出来たようです。
これで完成です。
さて、古くなったフォノケーブルと交換となります。
で、肝心のケーブル交換による音の差はと言いますと・・・・残念ながら駄耳により分かりませんでした。
でも、これって完成品買うとホント高いんですよね。
ちなみに製作費は材料費のみとなりますが5000円程度です。