今回のアンプは、6V6のプッシュプルはどうかと言う話がありましたので、まだ製作途中のものもありますが急
遽、こちらの方を先に製作してみたいと思います。
6V6は球自体がポピュラーで、オーディオ用として初心者からベテランまで使える音の良いビーム管として知ら
れます。 それゆえ回路の方も色々なものが発表されていますので特に新たに設計すると言う程の物でもあり
ません。
また、6V6はギターアンプにも好んで使われますので手持ち球を多く持っていること、タフな球でもあり多少の無
理が利くと言うことで使い易く、今でも入手性が良いので1台あっても良いかなと思ったりもします。
6V6は6L6の弟分として1937年の生まれですから今から80年前に発表された球で、初期のものはメタル管で
すがST管、GT管、更にはMT管の6AQ5まで6V6ファミリーは多いです。
種類は多いですが、メタル管、ST管、GT管の各々の音の違いは比べたこともありませんのでこれは全く分かり
ませんです。
一般的には入手の容易な6V6GTが多く使われますが、これには更にヒーター違いの5V6、12V6が存在しま
す。
今回は手持ちに新品のバラ球の5V6がありましたので、これでペアが組めるようでしたらこの5V6を使って見た
いと思っています。 まあ、ダメなら普通に6V6GTですが、GEのクリアー管は最近見かけなくなってきましたの
で何とか使ってみたいところです。
さて、前段はメタル管で、との希望もありましたので、これは使えそうな球は少なくなってきておりますし価格も高
めです。
元々、メタル管は不人気球でしたが昨今では少なくなって希少球になってきているようです。
さて、それでは多極管の6SH7ではどうかと言うことで、コスト重視で4本程入手してみました。
この6SH7はまだまだ入手は出来ます。 MT管の6AU6相当の球ですが、どちらかと言えば不人気球です。
そんなことで価格は他のメタル管よりは比較的安いようです。
これにはヒーターが12Vの12SH7がファミリーとしてあります。 こちらの方が数は多く出回っておりませんが価
格的には更にお安いようです。
今回、入手したのは軍球の高信頼管となります。
また、CVナンバーで言えばCV594となります。
製造はRCAで、どうも1958年製のようで60年近い年月が経過しております。 これは殆どデッドストック状態の
ままの新古品となります。
錆びも無ければ傷もへこみも無く、外観状態は大変良いようです。
6SH7も6V6も、要はどちらも古いもの同士を組合せてアンプを作ってみようと言うワケですよ。
オーディオとは面白いもので、最近のPCによるハイレゾ音源を80年前の球で作ったアンプで鳴らそうと言うので
すから、考えて見ればトンでも無いコラボとなりそうです。