さて、今回もアナログ関係の製作です。
最近、デジタル式の精密秤が大変安価に入手出来るようになりました。
しかも最小0.01gまで測れると言うスグレモノなのです。
これをオーディオにも利用しない手はありませんので、早速購入して見ました。
この手の秤は種類も多く、中には価格も1000円を切るものまであります。 でも大半はC国製で信頼性ではイ
マイチと言った感はありますが・・・。
でもって、針圧計に利用目的で入手したものはコレ。
現物は大変、小型軽量で、最大計量が200gまでで最小が0.1gとなっています。
0.01gまでは必要無いだろうと言う事で決めましたが、考えればこのクラスの価格帯の秤の構造、原理はどれ
も同じようなもので桁数を切り上げただけのものだろうと思います。
やたら数字を増やして数字がバラバラ出てきても見辛いだけで、実用上最小0.1g も測れれば一般家庭では
不自由なことも無いのでこれで十分です。
針圧計以外の用途では菓子、パン作りにも使いますので精密秤はどうしても必需品なのです。
このシ●ワ製の精密秤には校正用の分銅(100g)が付いています。
早速、これで校正してみます。
取説に従って、どうやら校正が終了したようです。
さて針圧計として利用するには、これに別に台座を新規製作して取付ける必要があります。
カートリッジの磁力によって台座の金属板に引き寄せられてしまうのを避けるためのもので、非磁性のアルミ板
で写真のようなものを作ります。
針圧計の製作と言いましてもコレだけのものです。
このアルミ台座は手持ちのアルミ板の端材の1mmの板圧のものを使用しましたが、僅か数グラムの針圧を測
るだけのものですから、これより薄い0.5mmでも問題ありません。
加工はアルミ板にカッターナイフで切り込みを入れて、万力のようなもので挟んで曲げるだけで済みます。
次に、出来上がったアルミ台座を両面テープで本体に貼り付けて完了です。
製作と言う程の物でもありませんが、実用性はこれでも十分です。
試しに1円玉を載せて測って見ます。
1円玉は1gあることは良く知られていますが、この重量精度は意外と高く精密天秤で50個測っても50gを示す
と言うものだそうです。 さすが造幣局。
実際に測っても1.0gを示しますので十分でしょう。
それでは針圧を実際に測って見ます。
このカートリッジの指定では1.7gとなっていますので、これに合せてウェイトの調節を行います。
この針圧調整は重量級のカートリッジでサブウェイトを使った場合、アーム本体のカウンターの目盛りが合わなく
なりますので必需品となります。
今はデジタルで簡易に測定出来ますので便利な時代になったものです。