前回、製作しましたMCトランスの試聴をしようとしましたらどうもプレーヤーの調子が悪い。
DP-6000のスイッチがおかしいのか、稀にモーターが回らない時がある。
本機の修理は以前行っておりトランジスタ類は交換済みですので、ここは単純にコントロールボックスのスイッチ
不良か、はたまたリレーの不良と言うことになりそうです。
ロジック回路のIC不良と言うことも考えられますがメカニカルな部品の方が先にやられるでしょうから、リレー
から点検して見ます(写真の緑色の部品)。
このリレーには日立のリードリレーが使われています。
リードリレーは大変寿命の長い製品ですが、流石に40年から経過しており他のアンプでも不具合の報告が出
ていることから一番怪しい部品となります。
コイル電圧を測りますと所要の電圧は掛かっているようです。 厄介なことにモーターの回らない症状が出たり
出なかったりですので外して調べない限りどうもそれ以上のチェックが出来ない。
取りあえず怪しいものは交換してみようと言うワケですが、既に同じ製品はありませんので代替品となります。
その代替品も今では入手が難しい状態のようです。
部品箱に何とか使えそうなものが見つかりましたのでこれで代用して見ます。
どうやらリレー交換後は正常に動作するようになったようです。
今のところ不具合症状は出なくなりました。
ついでですので、コントロールボックスのスイッチ類を点検して見ます。
スイッチの接点はかなり黒くなっていますので、どうも接触不良も出易い状況です。
40年から経過していますので、まあ色々出てもおかしくはありませんが。
このスイッチは板バネ方式の簡易なもので、どうもイマイチという感じがしないでもない。
しかも操作感も良くないので、ここは新規交換を考えることにします。
ここは全数、マイクロスイッチに交換してみます。
スイッチの照明ランプも少し薄暗くなってきましたので、ついでにランプも交換してみます。
ここに使われている麦球はもう市場にも無くなったようで探しても見つかりません。
現在ではLEDが主流ですので、いよいよ麦球からLEDに変更してみます。
------ と言うことで、あっさりと修理完了です。
全て交換後はすこぶる調子が良いようです。
スイッチの操作感も良く、何等問題なく動作するようになりました。
照明も十分明るくなりました。
でもって、これから試聴です。
使用したカートリッジはDL-103FLです。
トーンアームはWE-308です。
今回は自作のMCトランスのものにもう一つ、AU-300LCを加え比較試聴して見ます。
AU-300LCの中身です。
MCトランスが2個入っておりました。
どうやらTAMURA製のようです。
自作MCトランスは普通に動作しますと言うかちゃんと鳴ります。
同じTAMURA製と言う事もあるのでしょうが、どうも似たような音質です。
一聴してその差がはっきり分かる程の大きな差はないようです。
DL-103FLからはどちらも少々大人しめの大変質の良い音質が得られています。
これから暫く聴きこんでみますが、本機との比較試聴ではコスパはかなり良いものとなったように思われます。