今回はヘッドホンの修理を行ってみます。
修理品は言わずと知れた音楽業界ではモニター用としてスタンダードとなっているMDR-CD900STです。
1989年の発売以来、特に録音関係でプロに愛用されてきたモデルですが、用途がモニター用ですのでその音質
はピュアで色付けは無く、オーディオ用としては少々色気は足りないようです。
録音に関しては言えば、所謂アラ探し用にはピッタリでまさしくモニター用途そのものなのです。
バンドの録音チェックには大変有効で必需品ですが、長く使い続けますとどうもヘッドバンドからのケーブルが断
線し易いようです。
2年位前にケーブルが手持ちに無かった為、応急的に断線箇所をハンダで接続し直しましたが長くは持たずで
また再発しましたので、今回はヘッドバンドも傷んだこともあり丸ごと交換しようと言うワケです。
まず左右のイヤーパッドを外します。
ドライバーユニットが見えます。
ここにはウレタンリングが付いておりますが、どうやら劣化してボロボロのようです。
新規で購入したヘッドバンド(右側)を用意します。
このヘッドバンドには既にドライバユニット用の配線ケーブルが付属してあります。
実はMDR-CD900STはプロユースと言うこともあり、補修用のパーツが現在でも市販されており自分で修理する
ことも可能なのです。
古いヘッドバンドを外しますとこんな感じになります。
次に新しいヘッドバンドと交換してみます。
ついでに傷も多くなった左右のハウジング(写真右側)も交換してみようと思います。
ヘッドバンドにハウジングを交換しますと見た目は新品のようになります。
部品が現在も供給されているということは大変有難いものです。
どうも古いアンプばかり修理しているせいか羨ましくさえ思えてしまいます。