ヘッドホン(MDR-CD900ST)の修理を続けます。
これから作業に少々コツが必要になってきます。
Rchのハウジングからイヤーハンガーを外します。
ハウジング内部には吸音材が入っていますがこれは再利用します。
イヤーハンガーの古いケーブルを取り外し、イヤーハンガーの溝にヘッドバンドからの新しいケーブルを通しま
す。
ケーブルはヘッドバンドの伸縮に対して十分余裕があることがポイントです。
但し、あまり余裕を見過ぎますとドライバーユニットへの内部配線が短くなり配線し難くなります。
新しいハウジングにこのイヤーハンガーを取付ます。
取り外した古いハウジングとケーブル(写真下部)。
ハウジング内に吸音材を取付ます。
ドライバーユニットに新しいケーブルをハンダで元と同じく配線します。
取り外したLchのハウジング内部です(右側が新規ハウジング)。
Lchのハウジングにはフォーンジャックからのケーブルが通っています。
Lchのハウジング内にも吸音材を取付ます。
Lchのイヤーハンガーに新規ケーブルを通します。
また、新規のハウジングにもフォンケーブルを取付直します。
Lchのハウジングにはフォーンジャックからのケーブルとヘッドバンドからのケーブルが来ていますので、この
ケーブルをドライバーユニットに元と同じくハンダで接続します。
左右のハウジングをドライバーユニットにネジで取り付けてこれを完成させます。
ついでにドライバーユニットのウレタンリングも劣化していますのでこれも交換することにします。
旧ウレタンリングの残骸を完全除去して新しいウレタンリングと交換します。
ウレタンリングには粘着剤が付いていますのでシールを剥がしてそのままペタンと貼り付けます。
ウレタンリングの内側のリングには切り込みが入っていますので、この内側のウレタンを取り外します。
左右Chとも同じようにしてウレタンリングを交換します。
左右のイヤーパッドを取付ます。
今回はイヤーパッドは新規交換しませんが、部品としては供給されており交換可能です。
と言うことで、あっさりと修理完了です。
外観は全くの新品状態に戻りました。
最後に音声信号チェックで異常が無ければこれで終了となります。