以前、自作したQUAD22プリアンプケースの加工精度がもう一息といった感じで手仕上げの限界を感じました
ので、今回は高速切断機を使って再度、アンプケースの製作を行ってみようと言うワケです。
高速切断機とは主に長物の鋼管やアングル板を切断する時に用いられる電動工具で、高速で回転する切断砥
石もしくはチップソーに材料を押しつけるだけで切断出来るため作業が短時間で済み、切断面もキレイで正確な
直角面が得られる特徴があるものです。
購入したものは業務用では無くホームユースのDIY用ですが、アルミ材の切断が主なものになりますのでこれで
十分だろうと言うことで小型の比較的安価なものを選んでみました。
付属のチップソーの外形は165mmですが、本機の最大切断能力は、鋼管ならφ48.6、角パイプなら40×40
mmまでとあります。
某C国製ですが、これでもチップソーが付いていますのでスパッと切れるのではないかと期待しているワケなので
す。
通常は鋼材切断が主になるものなので切断時には火花が散り、更に切り粉も飛散しますのでゴーグル、革手袋
等の保護具の装着が必要となります。
と言うことで、実際にアルミのアングル及び引き抜き材の2mm以上の板厚のあるものを切断してみました。
結果は予想以上にスパッと切れました。
これだけのものを金ノコで手仕上げで切断していたら大変なことになりますが、いとも簡単に短時間で作業終了と
なりました。
材料がアルミですので火花が飛び散ることはありませんでしたが、切り粉はかなり周囲に飛散しますので出来た
ら飛散防止カバーがあれば良いかも知れません。
これは暇な時に簡易なものを自作すれば済みそうですので後ほど試してみることにします。
肝心の切断精度と切断面はどうかと言いますと、直角も出ており切断面は多少バリは出てきますがまずまずと言
ったところです。
工作物の定規ストッパーが付いていると良いのですが、そこは価格なりと言ったところです。
その他、バイスの耐久性も少々不安がありますが角度を付けた切断も出来るのも具合が良いです。
総合的には業務ユースでも無いのでまあ使えると言うか大丈夫だろうとは思っています。
本機は切断歯を交換すれば木材も切れます。
但し、丸のこのようにスライドして切るワケではなく歯の上下運動だけですので切断能力は切断歯の外形寸法に
依存することになります。
高速切断機は一般家庭では粗大ごみの処理用に物干し竿とかスチール棚を切断するとか位にしか用途は無い
ので出番は少ないかも知れませんが、DIY用としてなら用途は広くなりかなり使えるものだと思われます。