YAMAHA C-2 のその後です。
修理後、年数が経過し今まで異常なく動作はしていましたが、考えれば特性の測定をしていませんでしたので改
めて行ってみることにしました。
このC-2は今でも人気があるようで使われている方も多いようです。
そこで昨今のアナログブームと関連して本機をもう一度再チェックしてみようと言うワケです。
さて、それではラインアンプから見てみます。
AUXから出力端子までの入出力特性です。
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入力感度は122mVで約775mV程ありました。
従いまして、ラインアンプのゲインは6.35倍(約16dB)となります。
これはメーカー発表値とも良く一致しています (データーはLEFTchを示していますがRIGHTchも殆ど同じで
す)。
何しろアナログ全盛期の設計ですからCD入力ではゲインが少し多いようです。
またリニアリティは約1.7Vまであり、この時の最大出力は約10.6V程となります。
最大出力はこれで十分ですが、特別大きい値と言うことでもなく半導体アンプとしては普通位です。
次にラインアンプ部の周波数特性を見てみます。
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周波数特性は高、低域とも大変良く伸びています。
低域は10Hzで-0.3dB、高域は100KHzで-0.4dBとなっており、これもメーカー発表値を十分満足してい
ます。 また、変なピークもディップも無く大変素直な特性です。
ピンク色の線はサブソニックフィルタースイッチをONにした時の特性となります。
ミューティングスイッチをONにしますと約-20.3dB程ゲインが低下しましたので、ほぼ表示通りのミューティン
グ値となります。
ラインアンプ部は左右chとも殆ど同じ特性でしたので、これで現在も正常に動作していることが分かりました。